また大事な季節を見過ごしている
強がるたびに季節の節目であたしはあなたの悲鳴を通り過ぎていく
聞こえてくるのは都合に合わせてくれる優しい弱くて強い雪崩の音の結晶
その冷たさに埋もれながら待っていてもあなたは自信が無いからあたしの手を温める事が出来なかった
そもそも不特定多数の人に
「自信がある」
なんていうのは何処かの悲しみの悲鳴に聞こえてくるの
「あなたの事が世界で1番好きな自信があります」
なんて最初から分かっていたよ
君のあなたの言葉に嘘はないか測る方法は昔から知っていたから
でも本来のあなたなら遣る瀬無い気持ちをあたしの胸に捧げてくれて、あたしが看癒てあげなくてはいけなかったのに
あなたの足取りが遅れた時、その道順の風景を一緒に確認するだけで楽しいね
あなたが歩けなくなった時は、もうそこで歩けないまま清算される世に期待して、また歩けるまで待っていてあげたい
でもまたはぐれてしまうのは疲れたね
あなたの時計が進み出すまで、座ってたわいもない話しで「紙コップ何処に売ってる?」とか「好きな食べ物何?」とかお互いを弄って、一緒に座ったまま問題を出し合って笑いあっていけたらいいのに
人並み以上に、それを超える博識なあなた、あたしに対しての知識は優しく手を伸ばしている
まだ届かない
大切な人だけに見せた弱さが本当の強さなんだけれど
弱さを武器にしている人は卑怯で強いって思ってしまうから
大切な人だけに弱さを見せられる人はその大切な人に大事にされるって印象
だけどあなたはあたしだけに弱さを露呈して重なりあっていたのに
あなたが禁断のタブーをしてしまったので、戻る事にはリンゴを齧って、また再生を促したいんだけれど
齧ったリンゴを元に戻すのは
飛ばすならテレパシーみたいに「世界で一番好きだから」と
リンゴを捨ててそれだけの感情にかじりついてまたリンゴを食べて
毎回はぐれてしまうのは、一緒に触れないのは
心の隙間に触れられても、あなたとあたしは同じだから
後々叱られても笑われても
「同じ事しているじゃん」って
でもあなたの隙間はあたししか埋められないのは
その理由は自分と対話して涙を流しながら、あなたに祈りを捧げたい
あなたは「祈りより側にいてただそれだけ」なの知れないけれど、もしかしたらそれは自分が言っている言葉なのかもしれない
何百年も君から逃げてきたけれど
今世も逃げてしまったね
報われる結果なんて、誰かの夢を見て寝言を言ってるだけ
あなたはあそこで抱きしめてくれたけれど
痛みとか苦しさを抱きしめたのではなく、純粋にあなたとあそこでも会えた事に対して
やっと会えた事、遥か昔から知っていた事
でも知ってしまった
あなたは何百年も1人だったのに
探していた織姫を見つけても
答えなんて分かってしまった上ならあなたとの距離を近づかせて一緒にいる選択をすれば、後々悲しまなくてすむのに
拒んだ手をまた握るのは他の可能性に下を向かなくて済むから
でも、ごめんね
あたしは唯一あなたを人間として見れないから
またはぐれてしまうのかな
あなたがあそこで抱きしめた理由
ずっと覚えているよ
「世界で1番好きです」
分かってるよ。
君の事、分かってるよ。
分かっているからそこ、あなたはあたしに奇跡をくれた
でもその奇跡はあなたの基軸が促しているから
あたしはあなたに頭があがらなく
唯一の絶対主義者
コインロッカーにずっと閉まっておいた荷物、取り出さなくて、何処のコインロッカーに置いたんだろうって探し迷っている時楽しかったね
あの時コインロッカー見つけてしまったね
いつかまた会えたらコインロッカーに宝物を詰めて、また探そうか
宝物の在る所
君の心の中に眠るあたしとあなたの氷の結晶
万華鏡で十分
氷の結晶まだ閉まっておく?
それよりも本当に想ってくれている気持ち
お互い一緒という事実また心の中で話したね
また会えるといいね