不思議の

コップに注がれるあなたとの歪んだ血液

最後まで飲んでくれたのは、いつかの幼かったチェシャネコ

 

背が伸びるにつれて下と上の感覚が麻痺していった

距離が分からないまま手をつないで歩いた昔の恋人との道

華は満ちていき何もかもが新鮮に思えて

あなたの目を見るたびに吸い込まれていった

 

ここはベットの上

何を食べたんだろう

クッキー、角砂糖

いつか食べて叱られた記憶がある

早くいかなくては

 

階段を登っていく迷路

煙に頭が困惑して視界は指でなぞるように

迷路の左の方にいき心臓を確認してティーカップで休憩

女王様の笑顔

全部本当に感じたガラス越しの手合わせ

 

100回以上見た同じ光景

でも何故か煙を焚かれるシーンだけいつも違うの

テープを巻き戻しにしても次再生する時にはそこだけ

ガラスはいつも壊れそうで壊れない

「それってもう壊れてるって事だよね」

その言葉が嬉しかったり

 

誰かが言っていた他人事のような口裏わせ

早くいかなくては

「目はまだ醒めないの」

聞こえてくる遠くからの声

それに返すのは

「目はまだ醒めないの」

 

まだベットの上でつぶやいている

窓を眺め角砂糖をかじりながら

 

 

 

 

 

 

 

 

見えてるもの

心につけたクレパスの全部の色

それを全部塗りつぶした幼少期

いつからか白と黒の狭間を探している

完璧な返答の脳が確信的な色


あたしが赤だと見えていても白と黒だったりする

あたしが白と黒のと見えていても赤だったりもする


好きな人が視界に入ればそれが見えているという事

それでいい


天文学の人が言っていた

「自然を断定する事は難しい」

だなんて


自然は自然に存在するという事実は断定出来るから、難しく無いんじゃないのかって


自然でも不自然でも好きな人の様々な表情は嘘がつけない学生と接して自然と調和出来ているみたいで自然に触れているんだなぁと思う

そこに完璧なんていらない

完璧を手にしてもいつかは様々な色でまた白と黒にしてしまいそうで


あたしと一生の誓いを交わすなら終わらない完璧な日曜日の夜を持ってきて欲しい

月曜日はもう宝箱に入れて鍵を無くしてしまいたい


40.70それもいい

ただ0か100にしないと傷付く心に背いていかないといけなくなる

テストの点だって0か100だと嬉しかった

ここにいるならば


天文学の人が言ってた

冥海を教科書にいれましょう」

なんて


別に他の星で会えたって


ここの星で会えたら0点だって100点満点をあげてしまう

でもいつか0点をつけるかもしれない


100点なんてその人自身の自信の在り方


その時は

「全ては狂気で溢れてるから」

と言って目に見える普遍に背いてしまう


健常、普通の人はいないのかもしれない。



手紙

永遠を確かめる

そんなものに執着はしていなかった

永遠なんて今その人が抱えている幻想

認知してしまったら永遠を探してしまう

そうなってしまった


見つけても

もし相手が永遠の優達を持って居なかったら

消えていく今世の優しさ

どうしよう


永遠を持っている人

いたとして

その自我の目的があたしと噛み合ってなかったら

永遠を責め続けるだろう


同じ事が繰り返されているジレンマ

あの時特別扱いされたデジャブ

どちらもその瞬間にあなたはいた

あなたは足りないなら与えてくれると木ノ実を食べさせ続けたけれど

木ノ実の味は夏の風を知らせてくれる風鈴と一緒に居心地いい世界にしてくれた


でも誤算があった

独り占めするための代償が


そしてまたさらに誤算があった

君は誰よりも現実を受け入れて、何度もうなだれていたという事

多分様々な事を諦めてきたと思う。

諦めないと君は自分を保てないから。

あたしに関して諦められなかった理由を紡いで欲しい。

君の自我が納得するまで話し続けてくれたら君は永遠の眠りにつけるのかな。


我慢が出来なくなり独り占めをしてしまい、鳥が運んでくる手紙みたいに想いを心に溶かし始めた。


ごめんなさい。


きっと距離を計りながら、手紙はまだポストの中にいれとく。


だって君はもう永遠に何度も涙しているだろうし。

便箋に君の気持ちをいつか書いてあげるね。


彷徨っているのは複雑な迷路のゴールの手前の厨二病患者

ハードルが高いゴールを飛び越えても

そんなの簡単に出来る

夢を叶えたらまたハードルが高い夢が出てきそうな気がして

そんなに夢に関しても崇拝的になっても

目をつぶって世かった記憶を辿ると笑いあえる方が達成感がある気もして


越えれば超える価値も

泣いている少女の涙を

同じ空気感に感じる宇宙の膨張


あなたの鼓動をゴールとするならば

そこをゴールとして置いときたい

ずっとその鼓動で安心の意味を感じていたい

ある一定数の乱れない画面を見続けて

沢山の鼓動が途切れないままでいて


ゴールの先の世界なんて興味ないの

ゴールの手前で誰かが

「頑張ったね」

って手を引っ張ってくれたなら

ゴールの先の世界を知っている人ならおでこに手を伸ばして

「熱があるからまた冷やしてきな」

って逆向きにさせて背中を押してくれるはず

それなら真珠だって光続けてくれる


ただ超越した先に一人きりで

湖にうつる自分の姿に

そこに自分がいるからその自分に問いかけたら、答えが返ってくるので一人きりではない気がして

君はその湖にうつっているから、重なってしまった時空に、困惑してしまい、また雨がうつように、泣いている少女の涙もかき消してくれるとか

湖が吸い込んで泡にしてくれる


ずっと居たなら何故あの時止めなかったんだろう

過ぎていく風を目で追いながら、君はどういう目で湖にうつっていたの


聖水を閉まって

置いたままで

飛び込んで

湖に流せば

泡になって


コインロッカー

また大事な季節を見過ごしている

強がるたびに季節の節目であたしはあなたの悲鳴を通り過ぎていく
聞こえてくるのは都合に合わせてくれる優しい弱くて強い雪崩の音の結晶
その冷たさに埋もれながら待っていてもあなたは自信が無いからあたしの手を温める事が出来なかった
 
そもそも不特定多数の人に
「自信がある」
なんていうのは何処かの悲しみの悲鳴に聞こえてくるの
 
「あなたの事が世界で1番好きな自信があります」
なんて最初から分かっていたよ
君のあなたの言葉に嘘はないか測る方法は昔から知っていたから
でも本来のあなたなら遣る瀬無い気持ちをあたしの胸に捧げてくれて、あたしが看癒てあげなくてはいけなかったのに
 
あなたの足取りが遅れた時、その道順の風景を一緒に確認するだけで楽しいね
あなたが歩けなくなった時は、もうそこで歩けないまま清算される世に期待して、また歩けるまで待っていてあげたい
でもまたはぐれてしまうのは疲れたね
 
あなたの時計が進み出すまで、座ってたわいもない話しで「紙コップ何処に売ってる?」とか「好きな食べ物何?」とかお互いを弄って、一緒に座ったまま問題を出し合って笑いあっていけたらいいのに
 
人並み以上に、それを超える博識なあなた、あたしに対しての知識は優しく手を伸ばしている
まだ届かない
 
大切な人だけに見せた弱さが本当の強さなんだけれど
弱さを武器にしている人は卑怯で強いって思ってしまうから
大切な人だけに弱さを見せられる人はその大切な人に大事にされるって印象
 
だけどあなたはあたしだけに弱さを露呈して重なりあっていたのに
 
あなたが禁断のタブーをしてしまったので、戻る事にはリンゴを齧って、また再生を促したいんだけれど
齧ったリンゴを元に戻すのは
 
飛ばすならテレパシーみたいに「世界で一番好きだから」と
リンゴを捨ててそれだけの感情にかじりついてまたリンゴを食べて
 
毎回はぐれてしまうのは、一緒に触れないのは
 
心の隙間に触れられても、あなたとあたしは同じだから
後々叱られても笑われても
「同じ事しているじゃん」って
でもあなたの隙間はあたししか埋められないのは
その理由は自分と対話して涙を流しながら、あなたに祈りを捧げたい
 
あなたは「祈りより側にいてただそれだけ」なの知れないけれど、もしかしたらそれは自分が言っている言葉なのかもしれない
 
何百年も君から逃げてきたけれど
今世も逃げてしまったね
 
報われる結果なんて、誰かの夢を見て寝言を言ってるだけ
 
あなたはあそこで抱きしめてくれたけれど
 
痛みとか苦しさを抱きしめたのではなく、純粋にあなたとあそこでも会えた事に対して
やっと会えた事、遥か昔から知っていた事
 
 
でも知ってしまった
 
あなたは何百年も1人だったのに
探していた織姫を見つけても
 
答えなんて分かってしまった上ならあなたとの距離を近づかせて一緒にいる選択をすれば、後々悲しまなくてすむのに
拒んだ手をまた握るのは他の可能性に下を向かなくて済むから
 
でも、ごめんね
あたしは唯一あなたを人間として見れないから
またはぐれてしまうのかな
 
あなたがあそこで抱きしめた理由
ずっと覚えているよ
 
「世界で1番好きです」
 
分かってるよ。
君の事、分かってるよ。
 
分かっているからそこ、あなたはあたしに奇跡をくれた
でもその奇跡はあなたの基軸が促しているから
あたしはあなたに頭があがらなく
唯一の絶対主義者
 
コインロッカーにずっと閉まっておいた荷物、取り出さなくて、何処のコインロッカーに置いたんだろうって探し迷っている時楽しかったね
あの時コインロッカー見つけてしまったね
いつかまた会えたらコインロッカーに宝物を詰めて、また探そうか
宝物の在る所
君の心の中に眠るあたしとあなたの氷の結晶
万華鏡で十分
氷の結晶まだ閉まっておく?
 
それよりも本当に想ってくれている気持ち
お互い一緒という事実また心の中で話したね
 
また会えるといいね
 

時計が廻っていく

「待ち合わせは」

その先は言わないで


もしかしてあなたは不特定多数の人が行き交う場所を言うつもりなのかな

それでもいいけれど

何か物足りない


あたしとあなたの世界だけで

2人だけの場所でいいのに

大好きなあなた

それとも約束は果たされてからが約束なのかな


目的に躊躇して混合している脳内に

「もういいよ」

と言ってくれれば

まだ?」

と心の中で何度も自分を殺めないで良くなるのに


何か夏休みの研究みたいだね

何百回も来る夏休みの自由研究、賞を取っても賞を褒めてくれるんじゃなくて、自由研究をきちんとした事を褒めてくれるのかな

それともこの冷淡な地を走ってあなたの元に行って、足を温めてくれた事にあたしが褒めて毛幹も温めてくれますかね


意図に理由なんていらないなんて、やっぱりあなたに対しての呼びかけは理由が欲しいよ

知らない町に行って、この町の大木が大木になった理由聞かせて

起きるのを拒むほどの永遠のあなたの子守唄のように


終わりの先にまた終わりがあるのなら、終わりはずっと続いていく

終わりという言葉と意識に拐われたい

でも1人で終わりを迎えるのは涙してしまうから

また自害すれば寂しい始まりが

終わりがくる前に連れ去った自由を

あなたの服の襟に顔を埋めて

「終わりで待ち合わせしようか」

と言ってもいいのかな

意識が連れ去る前にまた2人で構築して行こう

もう充分な糧

会える日がくるのは、あなたの意識に乗っかったあたしの顔を埋めて泣いた夜

覚えているのは意向の趣旨の永遠に廻っている時計

やっと本当に動き出したんだね

でもいくらだって時計の時間は戻せたら早めたり出来るから

いつ待ち合わせてもあなたがいる

呆れて笑ってしまうよ

時計は何時で始まりと終わりの針の音を統一していこうか



14歳のカルテ

彷徨う足取りは覚束ないあなたを探すように

、限度の前で見つけてしまっても、またあなたを見つけるために、頭の地図に正を付け足して歩き続ける

歩く中で連想される物事はゴールのその先


あたしは辿り着いてしまった自分に14歳のカルテを完璧に仕上げてしまう

他の人の完璧の基準を超えてまた鮮明された迷路に挑むあたしに

「覚束ないあなたを含めてカルテにまた付け足しといて、地図を作成して行こうか」

と言うあなたは誰

「もうここで終わり?」

正直、終わりから始まりが見えてもあなたの言葉が終わりを促しているのか

終わりの先の世界を2人で付け足してまた2人で自答を笑いあえたらいいなぁと

効くお薬は所詮あなたが元気に生きているかの結果で、飲み続ける効かないお薬は誰かが盲目の恋をしていて、その盲目を蜘蛛の糸が拐っていく

空から垂らしている蜘蛛の糸を切らないように登っていっても

何処かで地図を見つけて意図に向かって歩く方が安全な気もするけれど

「あなたの事を大切にしたいから、心が慎重に蠢いてしまう」

の言葉ゆえ快楽を味わう言葉をあたしは付け足してしまった

カルテの内容はそればかりになっていき、歩き続ける事よりも、言葉を付け足してばかりでドクターストップがかかるけれど、ストップがかかったら、地下の鍵を探しに皆で言って大胆な行動を取ってカルテにまた付け足されて

処方箋はあなたとあたしに

地下から抜け駆けした

アンジェリーナの口付けした相手は今何処に

忘れられない相手の欲望

全てを振り切ってまた境界線を辿っていく

14歳のカルテには

賛美のレクイエム

メメントモリに捧げるずっと続く日曜日の夜の横顔

耳から離れない賛美の成長

いつもIQで測る知能の計算

いつも遠隔で近付いてくる面倒くさそうな気持ちを葬った、ポーユーアメリモの求めている永遠の賛美の確認

そんな確認するための具体性が単純でも可愛くて頷くあなたに、ここでずっと泣きたい時に側にいてくれなかった事を責め続けているけれど、結局はあなたの愛暖に触れて本当の涙を共有したい

無我に走らせる無の先のあなたを気づいたのは、きっとあたしとあなただけなんだって

誰にも渡したくない120の根拠

でもきっと脆いものならば、あたしは感情をまた葬るの

「ただいま」

って言える日はまた来るのかな。