ハチャトリアン

エレクトーンの響き、嫌いじゃないむしろ大好き

あなたの泣きさげぶ音響の響き

いつも傍にいてあげたかった

リズムが包み込んでくれるオブラート

もっとぐいぐいきていいんだよ

 

肩書きなんて、そこで好きになられたって

音符を駆使している通りすがりのある人は

地平線を眺めながら名も無い金剛に音符を加える

著作権、何百年たったから無効だよ

あなたが行くところは向こうだよ

 

覚束ない足を笑われたって

ハチャトリアンの創ったうた、何回聴いてもその時の光景を想い出す

「いなくなった少年が、また覗いてこっちを見ている」

何も無くても、何も出来なくても君の痕跡を辿ればオアシスにでもいける

オアシスという幻想

「またね、また近いうちにね」

そう言って去っていく後ろ姿に包み込む健常の線を

 

ここはきっと海と砂漠の狭間

ずっとあたしを見つめていたのはアイルランドの歌声

 

雲が繋がっているなら、雲にまたクレパスで色を塗って同じ色を堪能できたら

官能的な身体の演奏

だから泣き叫ぶ音響にまた音を足す

「近いうちって、あなたにとって近いのは数十年後」

待てるよ。

早く正気に戻って、あたしを射止めて。