ライオンかクリムト

余裕そうな振る舞い

でも口は周波数みたいになっているよ

それでも肩におでこをのせる

温度の中に存在する月の光

 

禁欲主義でも無いし

克己禁欲主義とも思えないし

色々考えている最中に

あなたと違う類の個体が発生してくるけど

一瞬で煙に何もかもが

 

君がいなくなったと思ったら君はいると思ったり

君がいなくなった時は探し走り続けている

こんな露骨なプレイなんとも言えない・・・

そんな都合に付き合っている間は一生離れられないでいるんじゃない?

離れないで欲しいな

嫌がらない範囲でずっとあなたに傍にいたいと促されて離れたくないな

ずっと更新して欲しい見える範囲の全ての履歴も現状もずっといると

どこ?って言わせないで欲しいな

 

本当にあたしがいなくなった時に、相手に一人でも生きていける状態にしてあげられる感性が必要じゃないのかな

ライオンの親がクリムトの接吻に変えていくように

やっぱりずっと見つめ合っていたい

何処までもあなたを見つめ合っていたい

崖から落とさないで

 

沢山知っている錠剤の種類

どれに手を伸ばす

副作用は君の好きな人の声になってしまう事です

だからもう極力飲まないで

それより一緒にタンポポを見つけるためにお散歩しよう

 

起きたら夕暮れ時

タンポポは見つからない

月の光を喉に吸い込んだ

気付いてしまったあの日一緒に飲んだあの飲み物

あなたは覚えているのかな

「そういう感じに組み込むんだ」

またそう言いながら去っていく

明日また会おうね