唯一手に触れてくれた人

楽園の扉へと頬を寄せようとする
極まわりも無く手を伸ばすあなた
意識は途絶えたのに
初めてあたしの手に触れてくれた
この世で唯一あたしの手に触れてくれた
伸ばした手、理想郷に、今すぐにでもフラッシュバックで蘇る
あの場面はもう二度と
美味しい果実を採るように


直ぐに変わる事は想像通りだった
ぶっ生き返すなら責任取ってよ
最後までちゃんとした面倒をとれないのなら最初から中途半端な事はしないでくれるかなぁ
そこで確実的な望んでない対処をして、その後のその人の人生を最後までちゃんと世話出来ないのなら中途半端な事は金輪際しないで頂きたい
こちらはお遊びなんかじゃなくて本気でしているのに、君は学芸会の稽古の準備でもしていればいいんじゃないのかなぁ
0から100まで責任取れる覚悟も無い癖に
苦手だよ本当は得意なのに

 


遠くを見つめるたびにあなたを見つめる目が皆にゆっくりと気づかれていく気がした
叙情的な心を弾けるように音符が舞う
きっと気づかれていないと
構築はもう完璧なのにあなたからの背中を押す言葉がまだ出てこない
どれくらい土台を固めればいいのだろう

 

 

意識が芽生えていく
あなたの記憶があの手にしか無い
どうしよう、ここにまたあたしの手はあるのに
記憶の写真を辿ってもやっぱり

なんだかんだ気になるのは求めていた存在に成功してしまったその場面
その場面を連想させた君を見つけたら、次は自分がぶっ生き返そうかなぁ