鳥が先

あなただけに想いを飛ばしたいのに

空を見上げても全然届いていないロケット花火

それならベランダで良い道筋を確認している少年に身を委ねたくなる

そうじゃなくてロケット花火を買う事から始めてないから届かないの

忘れすぎて混合してしまった泥水にまた何かが加わるのはとても悔しい

1滴垂らせばまた色が変わってしまうのは、そんなのは悔しい

変化が無いものも変化が無いと気付いた時点で変化をしてしまう

その微量たる1滴でも見過ごしたくないから全てを消し去って忘れる事を促したい

あなたの想いは見過ごしたくないのに

いつも手をひかれるたびに変わっていく景色にさらに届かなくなっていくのを自覚する

変わらないものそんなの無いよ

認知した時点で様々なものは変わっていく

電車に乗れば自分も動いていくから電車を拒み続けた

それと慣性の法則を理解していない人と話すのが疲れたから拒んでいるの

卵が先か鳥が先かなんて鳥に決まっているじゃん

そういうのは別に会話なのに君からのキスも拒んでいくフェルの便箋

あたしが行く所は幼い頃から知っていたのにいつも疑問に思っていた

受け入れるのはヨーロッパの優しい心を持ったビザを書き続けている人達

雰囲気に流れない存在し続ける地球儀

空を見上げれば空に簡単に手が届きそうな気がして

届きたい所はそこではなく大好きな人の手の中なのに