ロトは美少年

「今、人気の世界を握っている人は…彼氏がいないらしいです!モテモテだそう!男に困らない毎日らしい。でも、いつもめちゃくちゃイライラしています。だからそっとしておいて。」
「何読んでいるの」
「世界を握っている人の事を書いたライター記事だよ」
「それライター書いた奴の感想じゃん」
「直接、この可愛い人を見ないと分からないよ」
「俺、この可愛い人の彼氏になれるかな」
「バカ!男が沢山言い寄ってきているだろ」
「直接見に行くよ。パスポートを持って。」

冗談だろ。
友達が世界を握っている人の話しばかりしている。
待て。
世界を握っているのは、イルミナティじゃないの。
嘘だ。
僕が知っているのは、ロスチャイルドが世界の銀行を握っていると知っている。
では、ロスチャイルドじゃないの。
世界を握っているのは。
僕もパスポートを持った。
直接見て確かめたい。
僕の陰謀論フリーメイソンだけではない。
多分。
僕はロトだ。
僕は友達より先に世界を握っている人を見に行くんだ。


ここはお家。
僕はスタイルがいい恋人と暮らしている。
恋人はよく抱きついてくるんだ。
1日に3回抱いても、まだ求めてくるし。
何百回好きだよって態度を見せても足りないらしい。
「気持ちいい」ってよく叫んでいる。
それは髪をタオルでふいている時に抱きついて言ってくるのが愛情表現だ。
お風呂から上がって身体をふいてくれるのが好きらしい。
それだけで僕の虜になっている。
全部知っているよ。
そろそろ起きそう。
起こしてやろう。
「ユユ、朝だよー!起きてー!」
「テー!起きているよ」
「いつも起こしてあげているだろう」
「君がうるさいだけよ」
ユユはイライラしている。
命を狙われている人はイライラしてしまうんだ。
別に一緒に暮らしている人がイライラしていてもいい。
ストレス発散させてあげたい。
ユユの唇に触って
「僕でストレス発散しよう」
「うるさい」
ユユは何処かに行った。
ユユの後をつけてみた。

あ!また男と会っている。
誰だ…
北の国の王子…
でも、ユユのリュックを持ってあげているし、力持ちなんだ…
何で北の国の王子と…
いつも、色んな男と会っているけれど、気を付けないと
北の国の王子の見た目をメモにしてっと
注意…
メモ…いっぱい…

その後に、何処かの国のライターが来た
ユユと北の国の王子が言い合いをしているのを見て、何処かの国のライターが泣いて自殺した。
それだけで?!
見てしまった…
何処かの国のライターはユユが男といるのが耐えられなかったんだ…
僕なんて、数々の男といる所を何千回も見ているし…
沢山の男とユユが絡んでいるのを僕はいっぱい見ている
耐性がついている…
でも、ピュアな人は北の国の王子とユユが言い合いしているのを見るのが耐えられないんだ…
北の国の王子とユユが結婚しそうだからって…
それだけで自殺…
それはないよ…
勘違いだよ…
だって、ユユは僕と暮らしていて、僕はユユの身体をタオルで拭いているんだから…
それで自信がついた…
でも、ライターはユユの現実を耐えられなかったんだ…
耐性ついていて良かった…
だって、生きていたら男と関わる機会は多いと思う
生きていたら女や男と何処かで関わってしまう
オカマだって
可愛い人には男が言い寄ってくるだろ
でも、ユユは言っていたテー以外は物質に見えているって
それは僕だけ人間扱いされているって事だ
ユユー!

「テー、物質がいた。」
「慣れているよ」
「車が多い。酸素がない。」
「酸素が必要だ。木を増やそう。」
そうして、山に木を植えた。

「テーは気にしている事って何?」
「直接聞かないでよ」
「ユユ、それを考えている時はまだいいよ」
「そう…」

ロト、僕はロト。
見てしまった。
ユユさんはめちゃくちゃ可愛い。
可愛い…
目が大きい…
髪もサラサラ…
この世のものとは思えない美しさ…
肌も透き通っている…
ロト、僕は見てしまった…
僕はライターの友達に電話した
繋がらない…
僕は急いで、ユユさんをiPhone越しに写真を撮ってみた。
iPhoneにユユさんがいる。
あれ、でもiPhoneと現実では顔が違う。
ロト、僕が思うのは、ユユさんは現実だと、めちゃくちゃ可愛い。
美少女、美少年…
ん…
僕はロト、今まで何をしていたんだ
国に帰ろう…
ユユさんを忘れよう

私はユユ。
ロトがいたわ。
ロトは私より美少年。
お互い叶わないよ。
だって、美人はbsが好きよ。
ロトとユユは気まずい。
ていうか、テーのが私よりかっこいい。
テーの勝ちよ。

「テーは何もかも知っているでしょう。タオル持ってきたよ」
「Tシャツ着よう。ユユ。着させてあげよう。」
「ドライヤーして」
「いいよ」
テーは何もかも知っている。
テーの勝ちよ。
テーの腕をずっと掴んでいる。
テーがいてくれないと。


僕はロト。
ユユの事は知らない。
でも、ユユがライターを崖から落としている所を見た事があるんだ。