ストーカー


「たっくんがお前の事好きだってよ」
この噂を流している。
自分はりく。
キーってあだ名の好きな子がいる。
キーの事が好きだった。
今はたっくんの噂を流しまくっている。
キーに今日も言った。
「たっくんがお前と話したいって」
「りく、何言っているの」
キーは相手にしてくれない。
キーは数人でスポーツをしている。
僕、りくは勉強でもしよう。
勉強して順位を50番には入りたい。

誰かにも噂を流した。
「お前、テストで赤点らしいよ」
「アイツとアイツが出来ているらしい」
「たっくんがテレビに出たらしい」
「お店で見かけたよ」
僕、りくは噂を流しまくっている。
嘘だよ。
嘘を言っている。

友達がストーカーされているって言い出した。
僕は警察に行こうって言った。
友達と警察に相談に言った。
「ストーカーされているんです」
「そんな格好しているとストーカーされるよ」
「でも」
「ファッションのせいじゃない」
「でも」
「髪型も考えてみては」
「この髪型は」
「髪型のせいだよ」
警察はそう言って何処かに言った。
その後、真面目そうな子が入ってきた。
警察はその子には丁寧に話しを聞いていた。
「僕達が見た目が派手だから差別されているんだ」
「ストーカーは諦めます…」
「相手にしないでいいよ」
「はい…」

その日、その友達のお家の周りを見てみた。
その友達は潔癖症になっていて、ずっと身体を洗っていた。
何度も手を洗っていた。
慌てて、その子の手を握った。
「手を洗いすぎて手が真っ赤になっているじゃない」
「手を洗わないと」
その子が手をずっと洗い出した。
僕は見ているだけだった。

「たっくんがストーカーしているらしいよ」
キーに言った。
「狼少年。」
キーはそれだけ。
救急隊に
「ストーカーされていて潔癖症になった子がいるんです」
と言ってみた
「救急隊が出来る事は人を助ける事だよ」
「僕だって大人だったら…」
「番号」
「救急隊に連絡しますよ」
僕は走って友達のお家に行った。

友達が充電器とタバコのライターを持っていた。
僕、りくは友達を掴んだ。
救急隊を呼んだ。
警察も呼んだ。

友達を抱きしめて、僕はお家の窓から
「この子がストーカーされています。僕がこの子をこのライターで」
叫んだ。

お家の周りに救急隊と警察がいっぱい。
人も沢山。

「僕が悪いんだ…僕が全部悪いんだ…」

警察に銃で撃たれて気を失った。

自分はたっくん。
りくの友達をストーカーしているよ。
りくの友達は1ヶ月経っても警察に相談している。
警察署の帰りに言うんだ。
「りくがずっとつけてくるんだ…りくがずっと見えている…」