出来レース。


自分は仇討ちゲームをされている。
辞退した。
アウト。
やめた。
早速逃げたよ。
でも捕まった。
この広場でどう過ごせと。
分かっているんだ。
僕は戦わない。

私は主役に抜粋された。
この仇討ちゲームで主催者に勝つと言われた。
豪華な食事を食べた。
主催者と旅行にも行った。
パーティーにも誘われて大勢でパーティーもした。
自分がヒーローなんだ。
ヒーローインタビューで言う事は
「彼氏がかっこいいせいよ」
って彼氏を紹介してやるんだ。
そしたら頑張っていられて。
戦いも苦じゃない。
仇討ちゲームに出てやるんだ。
主催者が
「斎藤ちゃんが勝つから堂々と胸張ってゲームに参加して」
って何回も言ってくるの。
それも嬉しかった。
照れて彼氏の表情を何回も想像したわ。
彼氏が待っているから頑張れるの。
本当は仇討ちゲームに出たくないけれど。

斎藤、私が用意されたホテルで寝ていたら
「おまえが優勝するんだ」
「僕が優勝するから」
「僕も一位を取ってみせよう」
「どんな戦い方か教えてよ」
別のチームがやってきた。
私は「皆で力合わせて頑張ろうよ」って言った。
チームの1人の哲は
「これは戦いだ。僕は1人だけ生き残る事を目指している。」
私、斎藤は
「私が生き残ってお前は2位よ」
って言ってやった。

パーティーでまたインタビューされた。
「斎藤、私が活躍します。エンターテイメント性は1番です。」
失敗したかも。
パーティーの観客が目を逸らしたので。
落ち込んでいる時に哲が来て
「あんただけ目立とうとするなよ」
って捨て台詞を吐いてきた。
主催者がその日来て
「斎藤ちゃんが1番よ」
って言ってきた。

そしてゲームが始まった。
私、斎藤は逃げた。
木の上に逃げて、ずっとボーッとしていた。
哲がそうしとけって言ってた。
木の上から見ていると次々と亡くなっていった。
怖くなって目を閉じた。
「時間よ早く過ぎて、早く過ぎて」

僕は哲。
斎藤が好きだ。
斎藤のために次々と他のやつをヤった。
人数が残り50人になった。
色んな手を使って斎藤を守った。
色んな人が現れた。
落とし穴と雑草の幻覚で他の奴を倒した。
ゲームで斎藤ちゃんだけを優勝させてやるんだ。

私、斎藤の目の前にライオンが現れた。
ライオン怖い。
ライオンが木に登りそうになって、木から落ちた。
ライオンが近付いてくる。
その時、哲が来た。
ライオンをヤった。
ライオンを燃やしてライオンの肉を食べた。
「斎藤もライオンの肉を食べろ」
「ありがとう」
気が付いたら1ヶ月睡眠を取っていた。
起きたら哲が居た。
「斎藤、逃げるぞ」
「逃げよう」
「このゲームを終わりにするために、斎藤は死んだふりをしろ」
「死んだふり?」
「死んだ奴は救急隊が運んでいく。死んだふりをして、救急隊に運ばれて元の世界に戻れ」
「嫌よ!この世界で一位を取りたい!」
「まだ木の上にいろ。僕は戦いに行く。」
哲は走って何処かに行った。

斎藤、私も哲のために戦いに行く。
残り4人になった。

気が付いたら哲と私しかいない。
哲が言った。
「僕をヤれ」
「哲がいなくなったら自分もいなくなります」
そう言った。

そしたら急に髪の長い男が現れた。
「僕はゲームを辞退したはずだし、戦わないと行った!!どうせ、斎藤と哲が助かるんだろ!!一位も斎藤という出来レースだろ!!主催者も見てんだろ!!もうゲームは終わりだ!!終わった!!また辞退させろ!!アウト!!主催者も観客もオモチャだ!!出来レースに付き合うのはごめんだ!!ゲームも終わらせない…そうだと…」
そうして、斎藤に木のナイフを向けた
「あんたをヤって終わらせてしまう」
哲が出てきて
「アイツのためだろ!!」
そうして本当の戦いが始まった。

斎藤は逃げた。
哲と髪の長い男が殴り合った。
「アイツのせいだ…」
哲が勝った。

哲が「斎藤、ゲームは終わったよ。パーティーに行こう」
主催者が来て
「斎藤ちゃん。良く出来た。パーティーの準備をして」

そうやってパーティーのヒーローインタビューで
「あたしはアイツのためにこの位置にいるんです」
そうしてパーティーは続いた。