時計が廻っていく

「待ち合わせは」

その先は言わないで


もしかしてあなたは不特定多数の人が行き交う場所を言うつもりなのかな

それでもいいけれど

何か物足りない


あたしとあなたの世界だけで

2人だけの場所でいいのに

大好きなあなた

それとも約束は果たされてからが約束なのかな


目的に躊躇して混合している脳内に

「もういいよ」

と言ってくれれば

まだ?」

と心の中で何度も自分を殺めないで良くなるのに


何か夏休みの研究みたいだね

何百回も来る夏休みの自由研究、賞を取っても賞を褒めてくれるんじゃなくて、自由研究をきちんとした事を褒めてくれるのかな

それともこの冷淡な地を走ってあなたの元に行って、足を温めてくれた事にあたしが褒めて毛幹も温めてくれますかね


意図に理由なんていらないなんて、やっぱりあなたに対しての呼びかけは理由が欲しいよ

知らない町に行って、この町の大木が大木になった理由聞かせて

起きるのを拒むほどの永遠のあなたの子守唄のように


終わりの先にまた終わりがあるのなら、終わりはずっと続いていく

終わりという言葉と意識に拐われたい

でも1人で終わりを迎えるのは涙してしまうから

また自害すれば寂しい始まりが

終わりがくる前に連れ去った自由を

あなたの服の襟に顔を埋めて

「終わりで待ち合わせしようか」

と言ってもいいのかな

意識が連れ去る前にまた2人で構築して行こう

もう充分な糧

会える日がくるのは、あなたの意識に乗っかったあたしの顔を埋めて泣いた夜

覚えているのは意向の趣旨の永遠に廻っている時計

やっと本当に動き出したんだね

でもいくらだって時計の時間は戻せたら早めたり出来るから

いつ待ち合わせてもあなたがいる

呆れて笑ってしまうよ

時計は何時で始まりと終わりの針の音を統一していこうか