ロトは美少年

「今、人気の世界を握っている人は…彼氏がいないらしいです!モテモテだそう!男に困らない毎日らしい。でも、いつもめちゃくちゃイライラしています。だからそっとしておいて。」
「何読んでいるの」
「世界を握っている人の事を書いたライター記事だよ」
「それライター書いた奴の感想じゃん」
「直接、この可愛い人を見ないと分からないよ」
「俺、この可愛い人の彼氏になれるかな」
「バカ!男が沢山言い寄ってきているだろ」
「直接見に行くよ。パスポートを持って。」

冗談だろ。
友達が世界を握っている人の話しばかりしている。
待て。
世界を握っているのは、イルミナティじゃないの。
嘘だ。
僕が知っているのは、ロスチャイルドが世界の銀行を握っていると知っている。
では、ロスチャイルドじゃないの。
世界を握っているのは。
僕もパスポートを持った。
直接見て確かめたい。
僕の陰謀論フリーメイソンだけではない。
多分。
僕はロトだ。
僕は友達より先に世界を握っている人を見に行くんだ。


ここはお家。
僕はスタイルがいい恋人と暮らしている。
恋人はよく抱きついてくるんだ。
1日に3回抱いても、まだ求めてくるし。
何百回好きだよって態度を見せても足りないらしい。
「気持ちいい」ってよく叫んでいる。
それは髪をタオルでふいている時に抱きついて言ってくるのが愛情表現だ。
お風呂から上がって身体をふいてくれるのが好きらしい。
それだけで僕の虜になっている。
全部知っているよ。
そろそろ起きそう。
起こしてやろう。
「ユユ、朝だよー!起きてー!」
「テー!起きているよ」
「いつも起こしてあげているだろう」
「君がうるさいだけよ」
ユユはイライラしている。
命を狙われている人はイライラしてしまうんだ。
別に一緒に暮らしている人がイライラしていてもいい。
ストレス発散させてあげたい。
ユユの唇に触って
「僕でストレス発散しよう」
「うるさい」
ユユは何処かに行った。
ユユの後をつけてみた。

あ!また男と会っている。
誰だ…
北の国の王子…
でも、ユユのリュックを持ってあげているし、力持ちなんだ…
何で北の国の王子と…
いつも、色んな男と会っているけれど、気を付けないと
北の国の王子の見た目をメモにしてっと
注意…
メモ…いっぱい…

その後に、何処かの国のライターが来た
ユユと北の国の王子が言い合いをしているのを見て、何処かの国のライターが泣いて自殺した。
それだけで?!
見てしまった…
何処かの国のライターはユユが男といるのが耐えられなかったんだ…
僕なんて、数々の男といる所を何千回も見ているし…
沢山の男とユユが絡んでいるのを僕はいっぱい見ている
耐性がついている…
でも、ピュアな人は北の国の王子とユユが言い合いしているのを見るのが耐えられないんだ…
北の国の王子とユユが結婚しそうだからって…
それだけで自殺…
それはないよ…
勘違いだよ…
だって、ユユは僕と暮らしていて、僕はユユの身体をタオルで拭いているんだから…
それで自信がついた…
でも、ライターはユユの現実を耐えられなかったんだ…
耐性ついていて良かった…
だって、生きていたら男と関わる機会は多いと思う
生きていたら女や男と何処かで関わってしまう
オカマだって
可愛い人には男が言い寄ってくるだろ
でも、ユユは言っていたテー以外は物質に見えているって
それは僕だけ人間扱いされているって事だ
ユユー!

「テー、物質がいた。」
「慣れているよ」
「車が多い。酸素がない。」
「酸素が必要だ。木を増やそう。」
そうして、山に木を植えた。

「テーは気にしている事って何?」
「直接聞かないでよ」
「ユユ、それを考えている時はまだいいよ」
「そう…」

ロト、僕はロト。
見てしまった。
ユユさんはめちゃくちゃ可愛い。
可愛い…
目が大きい…
髪もサラサラ…
この世のものとは思えない美しさ…
肌も透き通っている…
ロト、僕は見てしまった…
僕はライターの友達に電話した
繋がらない…
僕は急いで、ユユさんをiPhone越しに写真を撮ってみた。
iPhoneにユユさんがいる。
あれ、でもiPhoneと現実では顔が違う。
ロト、僕が思うのは、ユユさんは現実だと、めちゃくちゃ可愛い。
美少女、美少年…
ん…
僕はロト、今まで何をしていたんだ
国に帰ろう…
ユユさんを忘れよう

私はユユ。
ロトがいたわ。
ロトは私より美少年。
お互い叶わないよ。
だって、美人はbsが好きよ。
ロトとユユは気まずい。
ていうか、テーのが私よりかっこいい。
テーの勝ちよ。

「テーは何もかも知っているでしょう。タオル持ってきたよ」
「Tシャツ着よう。ユユ。着させてあげよう。」
「ドライヤーして」
「いいよ」
テーは何もかも知っている。
テーの勝ちよ。
テーの腕をずっと掴んでいる。
テーがいてくれないと。


僕はロト。
ユユの事は知らない。
でも、ユユがライターを崖から落としている所を見た事があるんだ。

誰よりも


「よりさたが迎えに来てくれるの…」
そう言って窓を見てうつむいた。
ここの宮殿の王子が来て顔をぶった。
「そいつの事は忘れろ!!」
私は黙った。
今は宮殿の王子の彼女だし。

宮殿の王子は元カノがいた。
元カノは派手で豪華で。
宮殿の王子は私が海で貝殻拾いをしている時に声をかけてきた。
「何で海の貝殻を拾っているの?」
「これを田舎の人に売るためよ」
「貝殻だけで稼げないだろ」
「地道に頑張ってお金を集めていくわ」
「俺の宮殿に来たらいい暮らしをさせてやるぞ」
そう言って、宮殿の王子は私を宮殿に連れてきた。
集落によりさたっていいなづけがいるのよ
よりさたとの最後が集落のお家で腕を掴んでふざけあっただけとか
想い出は腕を掴んだ記憶だけ
よりさた迎えに来て

そして、宮殿の王子の所に来て、宮殿の王子は、元カノの靴に画鋲を入れて
「もう木の牢屋に入っていろ。別れよう。さようなら。」
って言って元カノを閉じ込めた。
宮殿の王子は急いで私の所に来て
「これう、可愛い。これうが今日から俺の彼女だ」
って言ってきた。
この日から宮殿の王子の彼女にさせられた。
いいお洋服を着せされて、髪型も目立つよう可愛いくして貰い、アクセサリーもダイヤも沢山貰って、甘い言葉を貰って、常に宮殿の王子の隣にいるように言われた。
「これうといると強いって思われていると思う。頑張っていけます。これうが彼女だ。」
そう言って私の髪を撫でてくれて。
でも、私はよりさたが好き。
よりさたも私の事がめちゃくちゃ好きだった。
絶対に迎えに来てくれるわ。
ここにいたら自由がないから、早くよりさたの所に帰りたい。
宮殿の王子は束縛が激しい。
常に隣にいろって。
隣にいるじゃない。

その頃、よりさたは
「これうは何処行った?!」
「よりさた様…これう様は隣の国の宮殿の王子に拉致られました…申し訳ありません…」
「バカ!これうは大事でいる僕の彼女だ!何が何でも僕のお家でまたこれうと暮らしていくんだ!探せ!探してくる!行ってきます!」
そう言って、よりさたは何処かに行った。

よりさたとこれうは婚約していた。
いいなづけで1番愛し合っていた。
順調で周りからも認められていた。
2人だけの世界だった。
だけど、拉致られた。
宮殿の王子に拐われた。

そして、宮殿の王子とこれうは。
「宮殿の王子様…ここにいたら、自分の好きなイヤリングがないです…遣いのものに私のお家からイヤリングを探してくるように言ってもらえません」
「これうの大事なイヤリング…見てみたい。これうの遣いとイヤリングをこっちに持って来させよう」
「遣いだったら宮殿に来てもいいのです?」
「いいよ。手配しよう。遣いとイヤリングを我が宮殿へ」

その頃、よりさたは山奥のコテージを除いていた。
いない…
これうがいないと生きていけない…

よりさたの遣いは
「よりさた様…可哀想…酷い…よりさた様が心配だ…」
「そこの遣い!宮殿に来い!」
そして、よりさたの遣いは縛られて馬に繋がれて宮殿に拉致られた。

宮殿について宮殿王子は
「これうのイヤリングを持ってきたぞ」
「それは私が大事にしていたイヤリング」
「可愛いのう」
「ありがとうございます」

これうはイヤリングをつけて鏡を見た。

遣いがいる。
「この遣いをどうします?」
「木の牢屋に入れて頂戴」

そして、木の牢屋に元カノと遣いが入れられた。
元カノと遣いは
「どうしよう」
「私は宮殿の王子の彼女よ!ここから出ないと!!」
「出れないよ」
「呪いをかけてやるわ!」
「やめてくれ」
「叫んだら王子様は私の事をまた好きになってくれるはず!叫ぶわ!」
「こいつめ…」
それを見た家来が、木の牢屋を海へ流した。
もう宮殿には戻って来れない。

「宮殿の王子様…」
「何」
「時々、寂しい時があります…宮殿の王子様がいても」
「俺がいるだろ」
「1人だと思う時が…」
「俺がずっといる。これうの隣にずっといる」
「ずっといてくれるのです…」
「寂しい想いはさせない」
「宮殿の王子様、よりさたは連れてきても」
そこで、これうは殴られた。
「もう、その話しはやめろ!!」
そして、宮殿の王子は泣いている。

私、これうは怖い…
これ以上、よりさたの話しをすると危険だ…
もうよりさたの話しはしないでおこう…
宮殿の王子は気が狂っている…
怖い…

そして、宮殿の王子の部屋に行って
「宮殿の王子様の隣が好きです」
「ありがとう」
「新しい腕輪が欲しいです」
「僕のつけている腕輪をあげるぞ」
「ありがとうございます」

宮殿の王子の腕に傷があった。
やっぱり腕の傷を隠すために腕輪をしていたんだ
急いで、タオルで布を作って宮殿の王子様の腕に巻いた。
「腕のアザ、痛いでしょう…」
「痛くないよ」
「それを見て心臓が痛くなりました」
「大丈夫?!」
「宮殿の王子はアクセサリーに嫉妬しないのです?」
「アクセサリーに嫉妬?」
「その意味も分からないんだったら、私の事を好きではないのでは」
「これうの事が誰よりも好きだ!!」

明るくてバカじゃない


自分のが好きって バカじゃない
からかっても 焦ってくれない
余裕とか心広いとか 嫌いだよ
何度も分かってよ 全く住む世界が
言わせたい 大事だよ とても好きだよ
ずっと見てくれないと 不安だし
ずっと見てくれないと いじけてしまう
逃げているわけではない それは
ずっと一緒にいたい 側がいい
気持ちが痛い だって確かめても
確かめても 分かってくれない
あたしのが好きって バカじゃない
好きだし 好きだし 隠せない
消されないで 全部消されないで
君はこっちだよ 近距離望遠鏡
抱きしめても まだ分かってくれない
キスしても それは違うよとか
大嫌いって言わせちゃう 誤解だよ
あたしだけ気にかけて欲しい 理由がないよ
何回も腕を掴んでも それはずっとだよ
何度も抱きしめても 何回もしてよ
まだずっとそこで丁度いい 痛いくらい
ウイルスより気にかけてよ 誤解だよ
君はかっこいいし 我慢が出来てしまうし
最も尊敬しているよ 出来ているよ
自分が劣等感の塊だよ 君といると
何でも手に入ってしまうの ずるいよ
全部 全部 あたしのものだよ
あたしは自分のものだよ
君といい勝負 YouTubeで強くて
声がタイプだよ 声が好きだよ
かっこいい 初めて会って心臓が動き始めた
君がいなくなったら消えてしまう

自分より


「他に好きな人が出来た」
レンが言い始めた。
「嘘だ」
って言ってウヨが泣いている。
「嘘だよ」
レンはウヨの頭を触った。

お家の屋根にウヨが走って行った。
飛び降りようとした。
慌ててレンはウヨを抱き抱えて部屋まで連れて行った。
「レンがいなくなったら生きていけないよ」
「それでいいよ」
ウヨをお風呂にいれて、髪をしっかりさせて、ドライヤーを持ってきて、タオルを持ってきて、部屋のイスに座らせて話し合いを始めた。
「ウヨ話し合いをしよう」
ウヨはまたお家の屋根に行こうとした。
その場でウヨを抱き抱えて腕を掴んだ。
「ウヨ話し合いだよ」
「レンとずっといたい」
「それは同じ感情だ」
「レンの意味を考えている」
「知っているでしょ」
「レンとウヨの秘密を作ろう!」
「秘密とは」
「他の人を好きと思ったら首にアザを作ります」
「いいよ」
レンはウヨとの秘密をあっさりOKした。
ウヨは慌ててレンを抱きしめた。

僕はレン。
ウヨが可愛いで仕方ない。
ここまで、ウヨの事を考えているので、ウヨと一年中くっついていよう。
「ウヨ絶対そばにいて」
「ずっとレンといる」
実際、そばに居てくれないとウヨの思っている事が分からない。

ウヨは山奥のコテージで縛られていた。
「助けて!組織に消された!助けて!ここにいる意味も分からない!」
そう言って叫んでいる所を、僕が腕に繋がれている長いタオルを解いてあげて、ウヨを抱き抱えてお家まで連れてきた。
ウヨは組織に見つかってはいけない。
ずっと一緒にいないといけない。
僕は何度も消されてきた。
僕も気付いたら知らないロシアの山奥の民家にいた。
ここで組織にずっといろって言われている。
境界から出たら組織が追ってくるし。
ロシアの山奥だとSPがいるから多分大丈夫。
そして、ウヨを大勢のロシアの人達の前で見せびらかしたよ。
ロシアの大勢の人達の前でウヨが大事な人って言ったら
「何か釣り合っていない」
って言われた。
そしたら、ロシアの王子のトーマスが来て
「僕は4年前から目をつけていたんだ。レンの事を」
そう言ってウヨをぶった。
ウヨはトーマスに向かって
「トーマスは住む世界が違う」
って言った。
トーマスは
「レンの事を1番に考えている。レンは清い人だ。美しい人だ。美しい以上の人だ。僕の生き甲斐だ。レンに触れないで。」
って言ってウヨをぶった。
ウヨはレンの腕を掴んで、お家に帰って行った。

「ウヨ、腕強い」
「レンの腕にアザ出来ている。ウヨがつけたの。」
「ウヨにつけられたら本望だ」
「現実って残酷だよ。」
フリーメイソンが街にいっぱいいる。フリーメイソンと友達だ。フリーメイソンがよく見張っている。非公式で。友達と思っているんだろう。」
フリーメイソンの事はもういい」
「何で」
「だってレンの事しか考えられない!」
「もう組織に消されないようにしよう」

僕は街に出かけた。
またフリーメイソンが同じ場所にいる。
全員、新一みたいな青年だ。
こっちを見てヒソヒソ話している。
フリーメイソンは何がしたいんだ。
フリーメイソンはテレビに出ていたし顔がバレバレ。
よく考えたら、消されるのはウヨではなくてフリーメイソンが危ないのでは。
だってフリーメイソンは目立った事をいつもやって陰謀論を言っているぞ。
しかも、フリーメイソンが街でつけてくるし。
フリーメイソンの名前を出しとけば、組織もフリーメイソンに気が向くだろう。
フリーメイソン頑張って。

ウヨの事をよく考えている。
ウヨは記憶力の問題。
存在している。
けれど、いつも脳で気にかけてしまう。
ずっと脳で気にかけている。

その日、僕はウヨに遺書を書いてみた。
「ウヨの事が好きすぎて、ウヨがいなくなるより先にいなくなります」
その遺書をウヨにあげた。
「バカ!自分はいなくならない!」
「そうだ。ウヨはいなくならないんだ」
「ウヨは絶対にレンとずっとずっといるんだ。それは絶対そうだ」
「そうだった」
「ずっとウヨとレンはいる。」

お家の屋根から飛び降りてみた。

気が付いたら、ウヨがいた。
「神様にお願いしたの。レンとウヨは同じ世界にいるよう。」
「何度も何度もレンとウヨは生きてしまう。生きている。」

でも、ガラスを割るよう。
感情は割れていく。

ウヨは気付いていない。

もし、亡くなった後の世界が良い世界で
レンとウヨが同じ世界にまた連れて行かれると
それは、レンとウヨが実際に屋根から飛び降りたら
その世界は立派であるだろう

ウヨは気付いてない

「この世が波瀾万丈でもいいの」
「この世が荒れていてもいいの」
って言ってウヨが暴れている。
ウヨがめちゃくちゃ可愛いで自分がアレだよ。
ウヨといると自分の全部が劣等感の塊になってしまう。
だってウヨが可愛いすぎ。
自分より可愛い。

レン、僕は長い世界で気づいた事を暗記しているんだ。
大事でいるウヨ。
発想。
イデア
計算。
勉強。
知識。
暗記力。

この時間が長く感じてしまう。
長い長い時間を過ごしている。

暗記能力と恋の完全


「排除排除」
「消えたらいい」
ブツブツ言っている。
だって、嫌いだし。

ガキも嫌い。
ガキが近寄ってきた。
「ノート拾った」
「嫌いって書いてあげよう」
ガキは嫌い。
適当にあしらう。
25歳ぐらいの大人がいい。
紳士で色気があって。
やっぱり大人がいい。

大好きなウヨに会いにいく。
ウヨは色気があって可愛いくて、声もタイプで、初めてかっこいいと思った人。
今まで誰もかっこいいと思わなかった。
ウヨは初めてかっこいいと思った。
ウヨが何か言っている。
コッソリ聞いてみよう。

「王様ではないです。分かった。分かった。」
ウヨ?!
いつも、そんな事言わないじゃない。
自分がウヨを王様扱いした日が忘れられないの?!
どちらかと言うと旦那様。
まだ何か言っている。
「この説明はしっかりと聞いてよ。分かりました。」
ウヨは1人で会話をし始めた。
1人で2役、頑張っている。
僕が相方になろう。

「ウヨウヨ!可愛い!僕と逢引きだよ!」
ウヨに抱きついた。
「1人にして…」
ウヨはイスに座った。
また抱きしめて
「1人ではないよ」
「レン…」
ウヨの腕を掴んだ。

ウヨを1人にしない。
ウヨは感性が鈍っている。
しっかりしないと、と思っている。
ウヨが独り言を言っている。
またコッソリ聞いた。

「こっちの気持ちは…隠している」
隠している事って。
隠していたい事は隠していてもいいんだよ。
「いけない人…いけない人…」
そうでもない。

「ウヨ!感情が混合しているよ」
「レンには全部を背負われた人の気持ちが分からないでしょ」
「僕はいつも全部を受け止めている。ウヨの気持ちも受け止めている。」
「レン…」
ウヨが飛びついてきた。
ウヨの身体は暖かい…

ウヨの感情を1番大事にしている。
その自信しかない。
ウヨが出来た人間。
僕だけが知っているウヨの秘密。

「これはこれはレン君。僕の事気にしているんでしょう。」
「気にしているふりをしているだけです。」
別の国の王子様。
僕に付き纏っている。
僕の理解者だ。
「僕は見た目が一般的にもうけますよ。性格もいい。性格がいいふりをしているだけ。人にも簡単に好かれてしまう。それは性格がいいからだ。人にうけるんだよ。見た目がいい。」
「見た目がいいのは確かです。頭もいい。でも、つっこむ所がないんだよ。僕はつっこみたい。」
「僕はしっかりしているふりをしているだけ」
「僕のかっこいいの基準はいい台詞だよ」
「レンは好きな人の事しか見えないの」
「そうだよ」
「好きな人の事が見えないんでしょ」
「何で分かっている」
「好きな人の気持ちを読めないのださいよ」
「これでも頑張っている」
僕は走って空き缶を蹴った。
空き缶を排除しないと。
空き缶はガキだ。
ガキは自分の事をガキと分かっていない。

そ・れ・に・く・ら・べ
ウヨウヨは大人だ。
色気もあるし、とびっきりかっこいいし、僕の事をずーと考えてくれるし、思いっきりかまってくれるし、行動力もあるし、語彙力あって文才もよく出来ているし、可愛いし。
ウヨウヨに絡む奴は全部排除だ。
ウヨウヨの苦労はレンが1番知っている。
僕しか知らない。
僕がウヨを一生旦那様と言わせよう。

ウヨがシーツを手で洗っている。
シーツが汚れている。
いつもシーツが汚れてしまう。
僕が洗うよ。
ウヨをまた抱きしめた。
「そればっかり…」
「だってウヨが可愛いすぎだよ」
ウヨに首ったけ。
ウヨがずっと続くよう。
ウヨが続いてくれないと。
生きる価値はウヨが等しい。
ウヨがこの世の全て。

別の国の王子が来た。
「蜃気楼に恋しているんだろう」
そうだ。
ここは砂漠だった。
蜃気楼にウヨが見えてしまう。
ウヨは好きな人を見てはしゃいでいる。
良かった。
ウヨの気持ちがそれで良かった。
でも、僕は暗記能力がいい。
暗記している。
そう。
暗記している。

墓荒らし


「リクが消えて5年…」
「まだリクの事を探しているの」
「キーはリクの事を知っているだろ」
「知っているよ」
「リクがよくここに来ていた。1ヶ月に2回ここに来て、リクの事を考えるんだ」
ここは墓場。
墓荒らしが来るから、訳の分からない人の墓場を管理しているよ。
墓荒らしはこの時期、心が飛んでいるだろ。
戦争が起きて、お墓は盛り上がっている。
リクを最後に見たのは、ここの墓場にバラを持ってきていたんだ。
ここの墓場にバラを置いていた。
何でリクはそんな事をしていたんだ。
キーが帰って行った。
そうだよ。
僕が墓場でリクを探しているって分かったら皆、近寄らなくなってしまう。
沢山の人がいなくなったよ。
ついでに、ディーの墓場も見とこう。
眼帯していて目を失ったみたい。
気付いたら墓場。
ディーも可哀想。

僕はコレリ。
コレリって名前はコンプレックスだ。
でも、コレリって呼んでくれる人がいるから、それでいい。
リクがいなくなって毎日変わったよ。
毎日に色が無くなったよ。
全部、どうでも良くなったよ。
投げやりになったよ。
嫌いなものも増えたよ。
でも、僕はリクがまだ生きている気がするんだ。
リクをパクって生きているんだ。
リクがしていたファッション。
自分がリクになったつもりでいる。

「コレリ、何処行っていたの?!」
「ただいま」
「抱きしめてあげたい!」
そう言って、ラギが抱きしめてきた。
ラギは愛情表現が激しい。
ずっと、くっついていたいみたいだけれど、自分の時間も大事にしよう。
「コレリ、お願いがあるんだけど…」
「ラギどうしたの?」
「お願いを100個言っていい?」
「せめて20個にして」
「お願いは、ずっと好きでいて」
「いいよ」
「コレリ大好き!」
「ラギ可愛い」


次の日、学校に行って資料を読んだ。
参考書の資料の1200ページ。
やっぱり、ここにリクに似ている事が書いてあるし。
でも、これはリクではない。
この資料、リクの事を言っていない。
リクがいなかった事にされている。
リクは成績優秀で頭脳がズバ抜けて賢くて冷静で分析出来てしっかりしていて。
リクがこの世に必要だ。
キーがきた。
「リクを探しても意味ないわ」
「何で」
「リクは全てを分かっている。だからコレリに近付かない」
「黙れ」
僕は気付いていた。
リクは頭脳がズバ抜けて賢いから、僕を避けてしまうんだろう。

ラギを連れてアクセサリーを探した。
「どのアクセサリーがいい?」
「コレリと同じ色がいい」
「ラギと同じ色にはしないよ」
「形はバラバラでも」
「バラバラって?」
「う、うん、何でもない」
ラギの様子がおかしい。
ラギが戸惑っている。
僕も戸惑っている。
ラギを裏の階段に連れて行った。
ラギの口を手で伏せて
「さっきの言葉はやめておけ」
「cuhiboihfxrugi!!」
ラギが暴れた。
ラギは力が強い。
ラギの腕を掴んで抱きしめた。
ラギは声が大きい。

「この資料。」
また、疑問に思った。
この資料、ラギではない。
誰がこの資料を。

墓場にまた来た。
資料を墓場に置いてみた。
墓荒らしが資料を盗んでしまう。
多分、墓荒らしがこの資料を盗んでしまう。

僕はリクが出てこない事に焦りを感じた。

「ヒューマンツーナイト」
何だ、この広告。
この広告の所に行ってみた。

「コレリの事が好きです」
「げ、誰」
「僕は別に好きな人がいる」
「私はコレリといる」
この広告の所に行ったら、知らない人が迫ってきた。
ダンサーだ。
ダンサー?
「あ、!コレリ!その人誰?!」
ラギに見つかった。
ラギが真顔になって、車に乗って帰って行った。
ラギの初めての表情。
僕は広告にはめられた。
ラギを追っかけた。
ラギはいなかった。

その日、ラギに
「もうコレリと結婚しない。」
「ラギ何で」
「誰とも結婚しない。一緒誰とも結婚しない。」
「バカ」
ラギを抱きしめた。
それでもラギはずっと一緒にいてくれた。
ラギは大きい声で何回も
「コレリと結婚しない」
って言って暴れているよ。
可愛い奴。

何処でも。
何処に行っても。
リクが出てこない。
リクが出てこないって考えているという事は頭でリクが存在しているって事だ。
リクがいない。

墓場にまた来た。
資料がない。
やっぱり墓荒らしが資料を盗んだんだ。
リクも墓荒らしが盗んだんだ。

「僕はラギとずっといる選択肢しかないよ。ラギの資料は墓場まで持っていくよ。ラギの事が大事です。リク、ごめんね。リクの事を忘れてしまいたい。」
墓場にそう言って、花を置いた。
チューリップを置いた。
ナイフも置いた。
リクの事を狂気と思えない。

プライドが高い。

「もしもし、自分はレウ」
「誰に電話しているの」
「聞かないで」
そう言って、レウは走って何処かに行った。
レウは人を舐めている。
僕はラギ。
レウをいつも見ているよ。

私はレウ。
知り合いに機関の最高顧問がいるの。
だから何だって出来るわ。
何しても許されるし、警察にも捕まらない。
警察に話したら警察は言う事を聞く。
だって知り合いが機関の最高顧問だもん。
今日はDOUTORの前で座ってiPhoneを触っている。
通行人がスカートを覗いてくるけど気にしない。
別にいい。
プライド高い友達が来た。
「お家に帰れよ」
「帰らない」
「俺とホテル行こうぜ」
「コイツいつもお家にいるじゃん」
プライド高い友達が私の手を引っ張ろうとした
ラギに貰ったブザーをひいた
ブザーのサイレンが鳴った
警察が50人来た。
「私とホテル行こうって言ってくるのは7年早い」
プライド高い友達が警察に連れられてお家まで帰って行った。
自分はDOUTORでアイスティーを飲んで、ウロウロした。
プライド高い友達は私をハメている。
警察に聞いた。
「最近、最高顧問の態度は」
「レウ様のように従っています」
「レウ様ってずっと呼んでいるの」
「レウ様、いつでも呼んでください」
「うるさい」
レウ、私は電話ボックスに入ってお家に帰った。
電話ボックスで知らない奴と1時間話した。
自己肯定感が上がった。
私はラギと話したいのよ。
何で警察とかプライド高い友達と遊んでいるの。
ラギを出してよ。

ラギの事について考える時間が増えた。
ラギはいいなずけ。
何年先、ラギと結婚するの。
それのおかげでメンタルが良い。
今はテキトーな奴と遊んでいていい。
いつかラギの時間を。
いいなづけだし。
いいなずけ、いいなづけ。
分からない。
でも、そうよ。
その時は思いっきりキスをしたい。
それまでは誰とも…

ラギがバカのフリをしてバカでいるわ。
可愛い。
ラギが勉強していた。
勉強を応援した。
ラギは笑っていた。
可愛い。
余裕あって良かった。
安心しているの。
安定感より危機能力を持ってよ。
勉強ばかりしているの。
この資料は。
「?!」
この資料は…
私は資料をコピーした。
この資料は私も必要よ。
鞄に資料を持ち運ぶ事にした。
ラギの資料を持っている。
ラギの秘密を知っている。

プライド高い友達がまた来た。
「この電話番号知っているー?!」
「何」
「これにかけたら一生鎖に繋がれた部屋で暮らしていく事になるんだぞ」
「バカでしょ」
「レウ、この電話番号にかけてみろよ」
「嫌よ」
「その部屋にいろ」
「何で」
一応、電話番号をメモった。

その日、その電話番号にかけた。
「もしもし」
「レウちゃんでしょ」
「何で名前知っているの」
「ラギの事知っている。◯◯に来い。」
「行くわよ」
◯◯に行った。
気絶した。

気付いたら知らないホテルの部屋にいた。
「こんなつもりじゃない!ここから出して!!」
「鎖を持ってきたよ。暴れないように手を鎖でおとなしくしてあげるよ。」
「余計暴れるわよ!手が動かない。鎖。」
「レウちゃんは言う事聞いていればいい」
「黙れ!こんな筈じゃない!」
「100人はこうしてきたよ。でも、皆、僕の事が好きで従ってくれたよ。」
「私はあんたに従わないわ」
「でも、手が動かない。自由がない。」
「うっ」
「レウちゃんの好きでいるラギに電話をかけてあげるよ。この姿でいる所を。」
「機関の最高顧問が来るわよ。鞄にGPSがついている」
「あれあれ。4時間経っても誰も来ない。僕しかいない。」
レウは泣き始めた。
ラギの秘密をこいつは知らないわ。

そして3日経った。
「もう、あんたの言う事聞くよ」
「ご飯食べて」
「ウィンダーインゼリーじゃない」
「3日間何も食べてないでしょ」
「飲み物で流し込まないとご飯食べられない」
「あーんして」
「まずい」
プロテインバーを100個は食べろ」
「食べているじゃない」

そして、15日経った。
「レウちゃんの鞄見ていい?」
「絶対嫌」
「そのびびり方は鞄見られたくないんだ。よし鞄見ちゃう」
「嫌!!」
「この資料。」
プライド高い友達がドアを突き破った。
「レウ、ここにいた」
「この鎖、レーザーで落として」
「待ってろ」
レーザーで鎖を落として、手が自由になった。
その瞬間、監禁した奴を殴って、警察を呼んだ。
警察が来た。
「あなたも監禁した奴を殴っているんで同罪。」
お家に帰された。

20日ぶりにお家に帰ってきて、ラギの資料を黒く塗り潰した。
ラギ来ないじゃない。
ラギ、監禁されても迎えに来なかったじゃない、
何で、迎えに来ないの。
シンデレラ状態。
嫌、不思議の国のアリスの女王よ。
私は不思議の国のアリスの女王よ。
誰も迎えに来ないじゃない。

ラギの部屋に行ったら、ラギが勉強をしていた。
「レウも勉強しろ」
「私ばかりラギの所にいる」
「資料を頑張って作っているよ」
「かまってくれるのはプライド高い友達よ」
「嫉妬しているんだよ」
「してないよ」
「レウが友達とからんでいるの見るの辛いし、2人っきりの時間が欲しい。レウが1人の時しかいたくない。」
「束縛でもない」
「かまって欲しくて行動しているのばればれ。それには乗らないよ」
「一緒の部屋にいるじゃん」
「お家が一緒だからいいだろ。最後にいるのはいつでもラギ。」
「ラギ…」
ラギの顔をぶった。
「しっかりしよう!」
「レウ以外はしっかりしているよ」

ラギとレウは海に来た。
「部屋にいる時と海でのキスはどっちがよりいい?」
「嘘ばかり!!!!」
ラギは海を見て、レウの頭をずっと触った。
「レウレウ可愛いよ」
「勉強しろ」

車と海と手が落ちた時。

「才能が負けてしまう」
自分は走った。
動向が早い。
行き先は分からない。
でも、分かってしまった。
分かってしまったつもりなんだ。

包丁を持った。
使い方が分からない。
手が震えてしまう。
直ぐに包丁を落とした。
自分は包丁を持てないよ。
やっぱり、包丁を持てないよ。

「嘘だ、全部嘘だ」
「レクイしっかりしろ」
僕はラギ。
レクイは全部を嘘にした。

僕は人間としての自分の使い方の主導権を握っている。
それゆえ脅してしまう。
レクイは現実を見過ぎている。
自己犠牲がどれだけ悲惨な結果になろうと。

警察に手紙を書いた。
「僕は誰でしょう」
アリの足を1000個詰めて。
そこら辺の奴の指紋をつけて郵送させたよ。
でも、世間は注目してくれない。
注目されたくない。
レクイだけに評価されたい。
それ以外はゴミと一緒だ。

次はコンビニのドアにナイフを50個。
と言いたい所だけれど、画鋲を1000個。
コンビニのドアに画鋲を1000個落としたよ。
そのつもり。

でも、晴れないんだ。
気持ちは晴れないんだ。
レクイが笑ってくれないし。
朝方になるとレクイを抱きしめるんだ。

「ラギ、時間見てよ」
「今、勉強しているよ」
「僕はラギの友達でしょ」
「誰だっけ」
このプライドが高い奴は誰だ。
レクイではない。
レクイではない。
僕はこいつを気絶させた。
許せない。
レクイではない事が許せない。

レクイが崖で座って泣いている。
顔を隠している。
泣かないでよ。
泣かないで。

「レクイ、僕はバカだよ」
「そう、ラギはバカだよ」
「全部を気にしてしまう」
「それはやめよう」
「では40.70を考えてしまう」
「中途半端」
「好きな人に好かれるためには努力だよ」
「ラギといたら疲れてしまう」
レクイはお家に帰った。
レクイの言葉が脳内にまだあって気持ちいい。
レクイの事を考えていると気持ち良い。
でも、そればかりだと人間失格だよ。
僕は人間失格だよ。
そうだとヤバイ。
感情が消えてしまう。
戦争から手を引っ張って。
逆だよ。
「何しているの!ラギ、こっちよ!」
レクイが僕の手を引っ張っている。
ミサイルが落とされた。
皆、海に逃げている。
「レクイ、何処へ」
「シェルターよ、シェルターに行くの」
全員と逆に行き出した。
レクイに従った。

「ラギ、包丁を持って」
「持てないよ」
「では、これを持って」
「これは今住んでいる所の出口の資料?!」
レクイは僕をここから逃がそうとしている?!
ラギを殴った。
「まだ、レクイと一緒にいる!」
「あたしもラギと一緒にいたい。」
「この資料で僕を逃がそうと?!」
「だって、ここにいてはミサイルが飛んできてしまう」

僕はレクイをクローゼットに閉じ込めた。
その間に嘘の資料を作った。
ミサイルから逃れる嘘の資料を。
この資料をレクイにあげたい。

ミサイルが飛んできた。
でも、まだレクイといる。
レクイとラギはずっと一緒だ。
僕は片目を失った。
意識も。

ここは、シェルター。
レクイが沢山のミサイルを見て笑っている。
「ラギ、ミサイルが飛んでいるの美しいと思わない」
「何を」
「ミサイルが沢山あって、最後は誰がいるんだろう」
「レクイがいるだろ」
「最後は誰が生きているんだろう」
「ゲームでは」
「シュミレーションをしたんだ。ミサイルを飛ばしている人はもういないんだ。」
「メンタル強すぎたよ」
「海から手が出ている。車のガラスから手が出ている。それがずっと見えているんだ。」
「レクイ、僕を見よう」
「車のガラスから手が出ていて、それに引き摺り込まれてしまう」
「海に行こう」
「ラギ、知らないでいい事がいっぱいだよ」
「僕はやっぱりバカだ」

レクイが僕の顔を触ってきた。
「狂気と同じ感覚が脳内についています」
「何で分かった」
「その思考回路を貰います〜」
「シュミレーションだろ」
「脳内が全く見えないんです」
「ん」
「好きな人の脳内を知りたくない」
「何で」
「好きな人の脳内は見たくない。この意味分かっているの。」
「シュミレーションしていいよ」
レクイが僕だけに言っている。
レクイが僕だけに言っている。
多分。
全部、嘘だよ。