プライドが高い。

「もしもし、自分はレウ」
「誰に電話しているの」
「聞かないで」
そう言って、レウは走って何処かに行った。
レウは人を舐めている。
僕はラギ。
レウをいつも見ているよ。

私はレウ。
知り合いに機関の最高顧問がいるの。
だから何だって出来るわ。
何しても許されるし、警察にも捕まらない。
警察に話したら警察は言う事を聞く。
だって知り合いが機関の最高顧問だもん。
今日はDOUTORの前で座ってiPhoneを触っている。
通行人がスカートを覗いてくるけど気にしない。
別にいい。
プライド高い友達が来た。
「お家に帰れよ」
「帰らない」
「俺とホテル行こうぜ」
「コイツいつもお家にいるじゃん」
プライド高い友達が私の手を引っ張ろうとした
ラギに貰ったブザーをひいた
ブザーのサイレンが鳴った
警察が50人来た。
「私とホテル行こうって言ってくるのは7年早い」
プライド高い友達が警察に連れられてお家まで帰って行った。
自分はDOUTORでアイスティーを飲んで、ウロウロした。
プライド高い友達は私をハメている。
警察に聞いた。
「最近、最高顧問の態度は」
「レウ様のように従っています」
「レウ様ってずっと呼んでいるの」
「レウ様、いつでも呼んでください」
「うるさい」
レウ、私は電話ボックスに入ってお家に帰った。
電話ボックスで知らない奴と1時間話した。
自己肯定感が上がった。
私はラギと話したいのよ。
何で警察とかプライド高い友達と遊んでいるの。
ラギを出してよ。

ラギの事について考える時間が増えた。
ラギはいいなずけ。
何年先、ラギと結婚するの。
それのおかげでメンタルが良い。
今はテキトーな奴と遊んでいていい。
いつかラギの時間を。
いいなづけだし。
いいなずけ、いいなづけ。
分からない。
でも、そうよ。
その時は思いっきりキスをしたい。
それまでは誰とも…

ラギがバカのフリをしてバカでいるわ。
可愛い。
ラギが勉強していた。
勉強を応援した。
ラギは笑っていた。
可愛い。
余裕あって良かった。
安心しているの。
安定感より危機能力を持ってよ。
勉強ばかりしているの。
この資料は。
「?!」
この資料は…
私は資料をコピーした。
この資料は私も必要よ。
鞄に資料を持ち運ぶ事にした。
ラギの資料を持っている。
ラギの秘密を知っている。

プライド高い友達がまた来た。
「この電話番号知っているー?!」
「何」
「これにかけたら一生鎖に繋がれた部屋で暮らしていく事になるんだぞ」
「バカでしょ」
「レウ、この電話番号にかけてみろよ」
「嫌よ」
「その部屋にいろ」
「何で」
一応、電話番号をメモった。

その日、その電話番号にかけた。
「もしもし」
「レウちゃんでしょ」
「何で名前知っているの」
「ラギの事知っている。◯◯に来い。」
「行くわよ」
◯◯に行った。
気絶した。

気付いたら知らないホテルの部屋にいた。
「こんなつもりじゃない!ここから出して!!」
「鎖を持ってきたよ。暴れないように手を鎖でおとなしくしてあげるよ。」
「余計暴れるわよ!手が動かない。鎖。」
「レウちゃんは言う事聞いていればいい」
「黙れ!こんな筈じゃない!」
「100人はこうしてきたよ。でも、皆、僕の事が好きで従ってくれたよ。」
「私はあんたに従わないわ」
「でも、手が動かない。自由がない。」
「うっ」
「レウちゃんの好きでいるラギに電話をかけてあげるよ。この姿でいる所を。」
「機関の最高顧問が来るわよ。鞄にGPSがついている」
「あれあれ。4時間経っても誰も来ない。僕しかいない。」
レウは泣き始めた。
ラギの秘密をこいつは知らないわ。

そして3日経った。
「もう、あんたの言う事聞くよ」
「ご飯食べて」
「ウィンダーインゼリーじゃない」
「3日間何も食べてないでしょ」
「飲み物で流し込まないとご飯食べられない」
「あーんして」
「まずい」
プロテインバーを100個は食べろ」
「食べているじゃない」

そして、15日経った。
「レウちゃんの鞄見ていい?」
「絶対嫌」
「そのびびり方は鞄見られたくないんだ。よし鞄見ちゃう」
「嫌!!」
「この資料。」
プライド高い友達がドアを突き破った。
「レウ、ここにいた」
「この鎖、レーザーで落として」
「待ってろ」
レーザーで鎖を落として、手が自由になった。
その瞬間、監禁した奴を殴って、警察を呼んだ。
警察が来た。
「あなたも監禁した奴を殴っているんで同罪。」
お家に帰された。

20日ぶりにお家に帰ってきて、ラギの資料を黒く塗り潰した。
ラギ来ないじゃない。
ラギ、監禁されても迎えに来なかったじゃない、
何で、迎えに来ないの。
シンデレラ状態。
嫌、不思議の国のアリスの女王よ。
私は不思議の国のアリスの女王よ。
誰も迎えに来ないじゃない。

ラギの部屋に行ったら、ラギが勉強をしていた。
「レウも勉強しろ」
「私ばかりラギの所にいる」
「資料を頑張って作っているよ」
「かまってくれるのはプライド高い友達よ」
「嫉妬しているんだよ」
「してないよ」
「レウが友達とからんでいるの見るの辛いし、2人っきりの時間が欲しい。レウが1人の時しかいたくない。」
「束縛でもない」
「かまって欲しくて行動しているのばればれ。それには乗らないよ」
「一緒の部屋にいるじゃん」
「お家が一緒だからいいだろ。最後にいるのはいつでもラギ。」
「ラギ…」
ラギの顔をぶった。
「しっかりしよう!」
「レウ以外はしっかりしているよ」

ラギとレウは海に来た。
「部屋にいる時と海でのキスはどっちがよりいい?」
「嘘ばかり!!!!」
ラギは海を見て、レウの頭をずっと触った。
「レウレウ可愛いよ」
「勉強しろ」