全部嘘だった。


嫌いになるわけあるものか。
どんな姿でもあなたは。
ここはね、物語りの序盤でもあるんだから。
序章にも、あなたはね、辿り着いていないんだよ。
スタートダッシュもしてもいない。
だから、今は、隠蔽して置こう。
全ての物事は心を閉じて置こう。

僕に報告をしないなんて。
あなたが好意を寄せている人を消去せよ。
「嫌いになるわけあるものか」
用意とか準備とか、そういうの僕に報告してよ。
2秒でも早く報告してよ。
あなたの心の整理を報告してよ。
あなたが僕を嫌いになる理由を報告してよ。
あなたが僕を軽蔑する理由を報告してよ。
僕はめちゃくちゃになってしまうよ。
「嫌いになってもいいんだ」
僕はね、冷静に分析、出来ないんだ。
あなたを取り巻く環境が複雑化していても。
僕がしっかりしないといけないんだ。
教わるなら臨時国会とか。
急遽開かれた会議に。
あなたはいないし。

公園に佇んで。
僕がタオルを座る所に敷いてあげるし。
何て言うの。
一緒に肩を抱きながら歩こうね。
エスコートしてあげるから。
ちょっとだけ、あなたに触れたいんだ。
僕はね、あなたに。
「それ以上言ったらヤられるゾ」

表向きのあたしと向き合うの。
知らない人なんて飛ばされて。
前を向いて物事を検討したり。
言葉なんて裏切るもの。
証拠と映像。
僕は狂い出す。
僕は狂ってあなたを許さない。
警察います?
警察になるなんて、どうかしているよ。

全てが嘘であれば良い。
全部嘘だった。
それで解決。
そう、全部、嘘だった。