タバコとネックレス


大事にしている人がいる。
3ヶ月間一緒に同棲している。
都合の良い奴だ。
3ヶ月目だから倦怠期。
「今月のお金」
「タバコ代これでいい」
「毎月タバコ代と車の費用で20万以上は稼がないと」
「今日は4万渡すから、貯金しといて」
「結婚費用も必要だよ」
「うるさい」
タバコの箱を握り潰した。
タバコのためにホストをやっていて。
こいつと暮らし始めてタバコの本数が増えた。
週刊誌もお家のあちこちに散乱している。
窓もこいつが考えた俺への文字が書いている。
「4んでも一緒だよ」
この文字、意味がわかってしまうと。

俺は結婚の事は考えていない。
ホストをやっていたら、フリーのがモテるんだ。
お客も恋人の座を狙っているから独身のがいい。
独身のが自由だし。
自分が4んだ時に、こいつが誰か色々な奴と協力して生きていけるよう。
いっぱい関わりがあってもいい。
でも、一緒に住んでいるのは俺だけ。
俺だけこいつの主役だ。

俺はレノ。
こいつはミア。
ミアは何を考えているのか直ぐに分かってしまう。
だから、気持ちが揺らいでしまう。
ミア1人を好きでいたいけれど、ミアがいなくなった時にメンタルが…
ミアは愛情表現が異常だ。
一途だから利用しやすい。
「ミア、友達連れてワイン飲むわ。」
「レノ、ワインはそこそこって…」
「止めるの?」
「ワイン飲んでる時が心が浮くんだ」
友達を連れてワインを飲んだ。
ミアの反応を見た。
ミアはうつむいて、料理を作った。
「俺がワイン飲んでいる時は料理?」
「一緒に飲まない」
「何で?」
ミアを後ろから抱きしめた。
「1人でいたいからキッチンにいる」
「後で、2人っきりになろう」

友達を送って、レノとミアは2人っきりでお家にいた。
「レノ、2人っきりがいいの」
「2人っきりの時間多いだろ」
「でも、距離を感じるの…」
「多分、釣り合っていない」
「何処が」
「俺はぐれている。でもミアは周りを気にしている」
「レノの事しか考えていない」
「嘘だ!!今日のお金を破ってみせろ」
「これは結婚費用の貯金よ」
「貯金している時のワクワクだけで生きないで」
「何よ」
「どうせ、結婚したいって願望だけで浮かれていて、現実的に行動しないんだろ」
「一緒にいるじゃない」
「行動ばかりで、言葉がないんだよ!」
「語彙力はレノが持っているから、おとなしくしているの」
「でしゃばれ」
「嫌」
「声も出せない奴が」
「言いたい事はいつか言うわ」
ミアの首を掴んで口を押さえた。
「言わなくてもいい事は沢山あるんだ」
唇を触った。
その日はミアはレノの言う事を聞いた。

ミアがバイトから帰っている時、レノの友達を発見した。
レノの友達がミアのネックレスをしていた。
「そのネックレス、自分のもの」
「レノに貰ったよ」
「泥棒!!」
そのネックレスを奪って、倉庫に置いた。
その倉庫には一生行かなかった。

「レノ、いつもの倉庫にはもう行かないで」
「さっき行ったよ」
「?!」
「週刊誌の間のネックレスだろ」
「ネックレス捨てて」
レノは新しいネックレスをミアの首にして
「何回でもネックレスをあげるから許してよ」
「許さない…」
レノはミアへ何回もネックレスをあげようと誓った。

ミアはレノがめちゃくちゃ好きらしい。
激しいぐらいの愛情表現。
激しいくらいの執着。
激しいぐらいの想い。
激しいくらいの行動。
分からない態度を見せているからだ。
根拠が欲しいんだろ。
事実が欲しいんだろ。

「この貯金箱が貯まったらレノにイヤリングをあげようと思う」
「ミアにもネックレスをあげるよ」
「レノはイヤリングが似合うと思う」
「それが婚約の飾りだ」
「その事実だけでいいよ」

レノ、俺はパーカーを着てタバコを吸っているだけ。
ミアのうるさい姿を見ていると安心してしまう。
ミアは俺の事が大好きって、しっかりと言ってくれて。
一緒に住んでいるんだから大丈夫だって。

「どうみても首ったけだよ」
「顔が赤いじゃない」
「データーとソースが嘘じゃん」
「笑わないで」
「嘘ばかり」
「嘘じゃない」

ミアの唇を手で触って口を閉じさせた。
それでも、ミアはうるさかった。

ミアが抱きついてきて
「気持ちいいだけで終わりでしょ?」
って始めて自分の意思で聞いてきた。
意思を持った。
ずっと生きたいって思った。
めちゃくちゃ好きって何回も行動しているじゃん。

仮面舞踏会と新しいお面


好きな人はお面をいつもしている。
お面はキツネのお面。
僕は好きな人の素顔をよく見ている。
めちゃくちゃ可愛い。
でも、いつもお面をしている。
顔に自信がないらしい。
醜形恐怖症らしい。
自分の顔が醜く見えているらしい。
素顔はめちゃくちゃ可愛いんだけれど。

「メレオ顔めちゃくちゃ可愛いよ」
「ロイ、嘘つかないで。メレオ私は醜い。お面がないと生きられない。」
「そのお面は必要だ。お面いつまでつけているの。」
「一生、お面をつけとくわ」
メレオはお面をつけて生きていくって決めている。
僕はメレオの素顔もお面の姿も大好きだ。
性格はよく分からない。
でも、メレオと一緒に過ごしている時間が多い。

「メレオ、ストーブのマキを持ってきたよ」
「木屑でいいわ」
「新聞も入れます?」
「ロイが勝手にして」
「メレオ、隣の隣の街で集落の集まりがあるって。僕は行くけれどメレオはどうしたい?」
「行かない」

メレオは自分の部屋に閉じこもって、いつも何をしているのか分からない。
人の集まりにも参加しない。
集落の集まりにも行かない。
ロイが頑張って、メレオの体裁を良くしている。

集落の集まりに来た。
「ロイ君、可愛い可愛いメレオちゃんを早くここに連れてきてよ」
「集落長にはメレオを見せれないです」
「メレオちゃんがいるからロイをここの集落に住ませているんだよ。このチケットをあげよう。」
「そのチケットは」
「金持ちだけが集まるイベントのチケット。でも、集落の人達も参加出来ると。それはメレオちゃんが可愛いから噂になっているんだ。」
「メレオは僕のものです」
「それは分かっている。でもメレオちゃんをずっとお家に閉じ込めていたらメレオちゃんの身体が心配だ。外の人と交流させてやれ。メレオちゃんを世間に出せ。」
「ロイが責任を持ってメレオを」
「メレオちゃんのメンタルを強くさせたい。忍耐力をつけさせてあげて。」
「確かにメレオは精神も弱い。我慢強くない。メンタルを強くするには忍耐能力を上げないと」
「メレオちゃんは我慢に慣れていない。我慢強くさせてあげて」
「分かりました。このチケットでロイがメレオを連れてイベントに行きます」

僕は悩んだ。
メレオを人前に。
でも、人に慣れさせないと、僕がいなくなった時にメレオは生きていけない。
メレオは閉じこもっているし、世間を知ったらいい。
僕だけでは成長もしない。
イベントにメレオを連れていく。

「メレオ、集落長に貰ったイベントのチケット」
「行かない」
「何で」
「だってお面をつけているから」
「お面はつけてていい。顔に傷があると言え」
「顔に傷はあるわよ」
「ん」
「顔に傷があるの。ロイは知っているでしょう」
「顔に傷があるからお面を」
「ずっとお面をつけとく」
「イベントに一緒に行こう」

そして、イベントに行った。
チケットを渡したら直ぐに入れた。
そこは豪華な会場だった。
シャンデリアがいっぱいあって、赤のカーペット。
ワイングラスが沢山。
宝石も普通に置いていて。
クロコダイルの飾り。
画面のモニターは光っている。
画面のモニターから音楽が。
何より人が全員美しい。
「ロイ、僕はここに来て良かったんだ…」
「メレオ、私浮いていない。」
「大丈夫だよ」
「オシャレしているの」
メレオがオシャレしているのは珍しい。
もしかして好きな人を探している?
僕では物足りない?
僕がいくらアタックしても、好きな人がいるって言っていたし。
もしかしてこのイベントに好きな人が来ている?!
「もしかしてこのイベントに好きな人がいる?」
「急に何言っているの」
「笑顔じゃん」
「私は、ずっと好きな人がいるから、その人の事しか考えていない」
「意味わからない」

僕はトイレに行った。
メレオは心配だったけれど、我慢出来なかった。
トイレから帰ってきたら
何処かの国の王子とお話し、している。
話しを聞いてみよう。

「仮面舞踏会にはよく行くんです?」
「何それ」
「仮面舞踏会はいつもどちらへ」
「分からない」

僕はメレオの所に走って行って
「この子は集落で僕が面倒を見ています!」
「田舎のもの?名前は?」
「ロイです」
「この子の名前だよ」
「メレオです」
「僕はスリランカの王子だ。この子を貰うよ。」
「メレオはあげない!」
「手配して」
何処かの王子が手を叩き始めた。
黒服がきてメレオを木箱に入れて何処かに持って行った。
「メレオを帰せ!!!!」
僕は黒服に抑えられてメレオと引き離された。
気を失った。


私はメレオ。
気づいたら何処かの国の王子のお姫様にされていた。
「ドレスは黒が似合う。仮面も黒にしよう」
「お面を返して!」
「この黒の仮面のが似合うよ」
「黒の仮面でお城にいるの」
私はロイが好きよ。
ロイの所に帰りたい。
ばれないように言う事を聞いた。
「私は王子様に従います」
「それでいい。いつでも見える範囲にいるのだ。」
「鎖で王子様と私を繋げとけば」
「ずっと見える範囲だ。鎖を持ってこい」
王子様とメレオ、私は鎖で繋がれた。
黒の仮面で一緒にいる。

「仮面舞踏会にはよく行っていた?」
「王子様、それは言えないです」
「何人と関係を持った?」
「言えないです」
「会話は出来るのだ」
「いえ…」
この王子様は仮面舞踏会についてよく聞いてくるわ。
それが性癖なんだろう。
でも、私はお面をしてないと生きていられない。
仮面でも大丈夫。

王子様がワインを飲んでいるすきに、王子様の鎖を切って、窓から鎖を落とした。
「ロイ!鎖で引っ張って」
「メレオ!ここにいたんだ!何かあったら鎖を落とすって言ってた!ここにメレオがいるんだ!」

僕はロイ。
鎖を辿ってメレオの所まで来た。
剣を持ってきた。
王子の所で剣をメレオに向けた。
「メレオをロイ、僕のものにしないと、メレオの目を剣で傷つけます」
「…」
「メレオは僕のもの」
「仮面舞踏会に参加するつもりないだろうから、いらないよ」
「ではメレオは僕のもの」
「好きにしろ」

メレオの新しいお面をつけて抱き抱えてメレオを集落のお家に持って帰った。
メレオは新しいお面をつけて顔を抑えている。

メレオのお面から涙がいっぱいこぼれていた。

王子様はお姫様の事を。


僕は王子様。
「そこのワイン」
「ワインだけじゃ分からないです」
「そこ」
「何様です」
会話しているのはお姫様。
お姫様はワインを飲めない。
「今日から飲み物は飲まない」
「嘘つき」

僕はドアを開けた。
ドアって何でもいい。
心のドアを誰か壊してって。
そんな事言わないよ。
だって僕にはお姫様がいるし。

お姫様が髪を下ろしてパーカーを着ている。
何でそういう格好。
いつも着ているお洋服はフリフリ系。
今日はパーカーを着ている。
誰かと逢引でも。
僕といる時はオシャレをしている。
誰かといる時はパーカー。
気になってつけてみよう。
お姫様をつけてみる事にした。
僕はコートを着た。
これでばれない。

お姫様が会っている相手は
隣の国の王子様?!
しもべが沢山いる。
僕の家来は50人。
隣の国の王子様はしもべが1000人。
数で叶わない。
お姫様は隣の国の王子様を睨んでいる。
何か嫌な事でも。
会話を聞いた。
近付いて聞いた。

「僕の国の1人にならない?」
「嫌です」
「僕の国は美しいよ」
「嫌です」
「ずっと僕の隣にいてよ」
「物理的に隣の国でしょ」

僕は走ってお姫様の所に行った。
「隣の国の王子様。僕は隣の国の1人です」
「コートを着ている。そのコート。」
お姫様に気づかれていない?!
お姫様は分からない顔をしている。
僕って分かっていない。
お姫様はキョロキョロし始めてビックリしている。
チャンスだ。
「これはこれは隣の国のお姫様。僕は馬の世話人です。」
「馬の国の世話人?」
よっし!お姫様は騙されている。
僕がお姫様の王子様って気づいていない。
「隣の国の王子様は拒否して、僕と一緒に馬を見に行かない?」
「いいです」
いいです?!どっちだ。
強引にお姫様の手を引いて馬の所に連れて行った。

「ここは森林…」
お姫様を森林に連れてきた。
しかも僕って気付いていない。
「お姫様、ここのベンチに座って下さい。このコートをひきます。」
「ありがとうございます」
「お姫様、何故外に」
「言っていいの。隣の国の王子に迫られているの。」
「それはそれは。断って下さい。」
「それが隣の国の王子はあたしが欲しいこの世に一つしかない青のタイルをあげますって。」
「僕が青のタイルをお姫様にあげます」
「ありがとうございます」
「青のタイルをあげるのでそれまでここのベンチで待っていて下さい。目印にパーカーを着ていて下さい。お姫様は美しいから見た目で分かります」
「パーカーを着てベンチで待つ。でも、青のタイルは絶対に頂戴よ」

その日は僕は青のタイルを探しに行った。
隣の国の王子様のお城から青のタイルを盗んだ。
そうしたら隣の国が壊れた。
隣の国がない状態。
この青のタイルはそういう威力を持っているんだ。

ベンチで一年お姫様が来るのを待った。
一年後、お姫様がパーカーでベンチに着た。
「お姫様、青のタイルをあげます」
「ありがとうございます」
「お姫様の嬉しそうな顔、心から嬉しいです」
「笑笑」
「お姫様、笑顔が素敵です」
「青のタイル欲しかった」
「良かった…」
「相談したい事があって」
「何です」
「王子様が好きすぎて気絶しそう」
「王子様って?!」
「あたしの王子様。かっこよくて、たくましくて、引っ張ってくれて、自信がないし、自信過剰だし、性格が素直だし、神経質だし、難しいし、恥ずかしがり屋だし、激しいし、いびきがうるさいし、やっぱり激しいし。そこまで、大好きだと思っている。」
「その王子様の事を好きでいるお姫様の事も王子様は好きだと思われます。」
「秘密よ。嘘。王子様がいたら言っていいです」
「お姫様の事を皆好きですよ」
「うーん」
「どうしました」
「あたしは王子様だけに好かれていればいいの」
「僕もお姫様の事しか目にない」
お姫様の秘密を知ってしまった。
僕の事をめちゃくちゃ好きなんだ。

お姫様が青のタイルを自分の部屋に置き始めた。
僕は心配した。

王子様としてお姫様に会いに行く。
「お姫様、王子が来たよ。」
「好きな人が出来たの」
「僕がいるはずでは」
「嘘。王子様が大好きです」

追いかける恋愛はしたくないの

「追いかける恋愛はしたくないの」
ラシが言っていた。
何かあったんだろう。
理由は聞かない。
ラシはいつも1人でいる。
1人でいても泣いた所を見た事ないんだ。

僕には弟がいる。
弟はラシを警戒している。
弟はラシは危険人物だって思っている。
僕はそう思わない。
僕は兄として沢山の人のパターンをしっている。
しっかりもしている。
人は過ちだってあるんだ。
一つ一つを認めていかないといけない。
過ちも許してあげないといけない。
心を広くして、相手も広く見てあげないと。
「弟、もっと心広くなれよ」
「お兄さんこそ心狭いよ」
僕は心狭いよ。
好きな人の事に一直線になってしまって周りが見えない。
「お兄さんは治したらいい所沢山だよ」
「治すって、治らないだろ」
「ごまかさないで」
「ごまかしてもいいだろ」
「ラシはお兄さんと釣り合ってない」
「ラシちゃんは兄とお似合いだ」
「釣り合ってないよ。」
「ラシちゃんと釣りでも行ってこよう。2年後。」
弟は気が張っている。
何か命でも狙われているんだろう。
命を狙われると人はイライラしてしまう。
弟は常にイライラしてしまう。
でも、僕、兄は余裕だよ。
人は過ちだって受け入れないといけないんだ。
これから僕は過ち犯す可能性だって。

ラシちゃんがいた。
「ラシちゃん!兄だよ!その顔大丈夫?!」
「聞かないで」
「泣いている?」
「泣いてない」
ラシちゃんの目から涙が出ている。
ラシちゃんは走って逃げた。
僕、兄はラシちゃんの事がさらに好きになった。
ラシちゃんの事しか考えられない。

ラシちゃんを追っかけた。
ラシちゃんの腕を掴んだ。
ラシちゃんは暴れた。
兄、僕はラシちゃんを抱きしめた。
「僕はラシちゃんの事を」
「言わないで」
弟がきた。
弟が
「兄を奪わないで!!!!」
「弟、やめろ」
弟はラシをお家に帰した。
「お兄さん、ラシは危険思考を持っているよ」
「ラシはまともだよ」
「お兄さんは気づいていない」
「ラシの事は僕が1番知っている」
弟は走って何処かに行った。

僕は次の日、弟を誘って山登りに行った。
「雪の日に登る山は最高だよ」
「お兄さん、弟を山登りに誘うなんて」
ここは険しい山。
鉄の釘を岩に打ち付けて登る。
雪も積もっている。
「頂上まで登るぞ」
5時間かけて、ずっと山を登っている。
「お兄さん…息が苦しい…」
「弟、頂上まで登るんだ」
「お兄さん、寒いよ…」
「根性で登るんだ」
そこは吹雪になって視界も悪い。
岩が上から降ってくる。
「お兄さん、岩が痛い」
「僕は100回は岩に当たっている。ケガもしている。全身傷だらけで赤いんだ。」
「命を大事にしてよ」
「命は大事だ。命は大切だ。」
10時間は山にいる。
視界も見えなくなってきた。
岩も沢山。
ずっと吹雪が続いた。
泣きながら、そこにいた。

赤い傷。


私は世界一の美女だった。
美貌で全員に好かれていた。
でも、好きな人の好きな人を海に落としたせいで、天から雷が降ってきてブタの姿にされた。
ブタとして過ごしている。
遣がいて遣と旅をしている。
「遣、美女に戻りたい。ブタの姿で好きな人に会えないわ」
「レーケ、せめて人間の姿になろう」
レーケ、私は人間の姿になるために遣と旅をしている。
好きな人に美しい美貌を見てもらうため。
遣はたくましい。
ずっと付き添って、レーケ私が人間に戻るための力を探してくれている。

レーケ、私には好きな人がいたの。
とてもかっこよくて人気者で明るくてモテていて。
それだから好きな人の周りには沢山人がいたわ。
好きな人の好きな人が直ぐに分かって、そいつを海に落としたの。
その事を好きな人は知らない。
急に天から雷が降ってきてブタにされたわ。
世界一の美女で美しい美貌だった。
もう生きている意味が分からない。

遣「あれはレーケの好きな人じゃないです?!」
レーケ「ヤバイ。この姿では」
好きな人「遣じゃない。そのブタ可愛いじゃん。何でブタを連れているの?」
レーケ「…」
自分は喋らなかった。
遣は「このブタはペットです。お兄さんはどちらへ」
好きな人「好きな人を探していて」
遣「好きな人って誰?」
好きな人「秘密だよ。レーケだよ。レーケが好きだ。最近いないんだ。」
私は好きな人の秘密を知ってしまう。
この姿で。
でも言葉は出ない。
私は逃げた。
遣「ペットを追いかけてきます。お兄さんまた。」
好きな人「見つけたら教えてくれ」

遣とレーケは海に来た。
レーケ「今のは嘘よ。だって私は醜いわ。」
遣「可愛いよ」
レーケ「嘘。この姿で好きな人が好きになるわけない」
遣とレーケは泣いた。

遣は修行に出た。
レーケ様を元の美しい姿に戻すんだ。
レーケ様は世界一美しい美貌を持っていた。
遣は知っている。
山の木を移動させて山を切り開いて必死で天の近くまで行った。
2年かかった。
遣は天に叫んだ
「レーケ様を美しい姿にして下さい。」
天が光って雷が落ちて、遣は気を失った。

レーケは声が聞こえた。
「レーケよ。美しい姿になりたいであろう。」
「何、この声。はい。人間にさせて下さい。」
「人間にしてやろう。美しい姿にさせよう。」
「ありがとうございます」
「でも、好きな人を一生傷つけるんじゃない。傷つけた瞬間にブタになろう。」
「分かりました」
「美しい姿にさせよう」
「良かった…」
そしてレーケは元の美しい姿に戻って、世界一の美貌を手に入れた。
人間で1番美しい姿で。
レーケは鏡を見て喜んで笑って泣いて
レーケ「これがあたしよ…」
人間だ。
レーケは1番に好きな人に会いに行った。

好きな人は「レーケじゃない。美しい姿だ。レーケが美しいせいで、僕が1番醜いよ。身体中、赤い傷だらけでしょ。レーケが傷つく原因は見た目がレーケよりも美しい僕がいる事。でも、僕が身体中赤い傷だらけだから、僕が1番醜い。それ以上、レーケが傷つく事ないよ。僕が傷つくのはレーケが傷つく事だから」
「好きな人とこの姿で会えて良かった。あたしが世界一美しいわ」
そうして、レーケは一生美しい美貌で世界一美しい姿でいられた。

僕はレーケの好きな人。
レーケは見た目の事しか考えていない。
レーケは高飛車で周りに当たり散らかして八つ当たりして嫌いな事を嫌いってハッキリ言えて、好きな人はとことん好きって言えてしまう。
レーケは僕に自分の事を好きって何回も聞いてくるし、自信がない時もあって意味がわからない。
見た目が世界一美しいんだから自信持っていい。
でも自信がない。
いつも僕に好きの形を求めてくるんだ。
それぞれの形でもとびっきりの形を求めてくるんだ。
好きって沢山の文章と言葉と形と行動で積極的に伝えているんだよ。
でもレーケは自信がない。
何回も好きって言わせてくるんだ。
見た目はちんちくりんだよ。
頭の中で思っておこう。
好きって一生それぞれの形で言わせたいんだ。

自信しかない。

「これがあたしの旦那様?!」
あたしは逃げた。
胸が苦しい。
心臓がずっと動いてしまう。
「待って、何処までも追いかけます」
そう言って、抱きしめた。

「宝は行方不明…」
宝はお兄ちゃん。
宝は大好きな人とイチャイチャしてきますって言って行方不明になった。
それでもいい。
家族がいなくなった。
家族がいない。
自分は婚約する事になった。
知らない人と。
ばあやが知らない王子と結婚しなさいって言ってきた。
あたしは王子と結婚する運命。
王子が連れ去ってくれるの。

「これがあたしの旦那様?!」
あたしの旦那様は直ぐに謝ってしまう。
あたしの旦那様は自信がない。
あたしの旦那様はかっこいい。
あたしの旦那様は多分明るい。
あたしの旦那様は自分の事ばかり考えている。
何よこれ。
ちんちくりんじゃない。
あたしに似合う人はクールで紳士で。
「紳士がお似合いよ!」
「お姫様ごめんなさい…」
旦那様は最初に謝ってきた。
「人の気持ちも知らないじゃない!!」
旦那様を思いっきりぶってしまった。
首が赤くなるまで殴った。
「あなたの事を知りすぎている。情報量が多い。データもあります。調べています。ずっとあなたの事を調べます」
「最低…」
そうして逃げた。
直ぐに抱きしめてきて
「ずっと側にいるよ。離れない。息もさせない。」
何回もキスをしてきた。
「酷い!」
また殴った。
「紳士でいるだろ」
「何処が紳士よ!デリカシーがない!」
「あなたと永遠に一緒だよ」
「死んでも続きがあって、そこでもあなたがついてくるんだ」
「生きている場合もずっと側にいるよ」
「場合?」
「ずっと抱きしめているよ」
旦那様は抱きしめ始めた。
あたしはまた身体中赤くなるまで殴った。
身体を洗った。
あたしの手が汚れてしまう。
旦那様はニヤニヤしていた。
余裕ぶっているだけじゃん。
クールでいたいだけじゃん。
旦那様の考えている事は行動で分かってしまう。
分かってしまう。
分かりたい。

ばあやがもう1人婚約相手を持ってきた。
コイツは知っている人。
コイツは王子だったの?!
「初めまして。あなたに婚約相手がいても、いい。もう1人の結婚相手にして下さい。」
「考えます」
自分は気が乗らなかった。
イケメンだし王子だしかっこいいし性格も良いし。
でもプライド高そう。
だって、旦那様と誓って抱きしめたんで旦那様の事しか考えられない。
旦那様と誓ったんだ。
そうよ。
旦那様と誓って色々と抱きしめあった。
形はそれぞれでも。

「お姫様、僕王子がいます。一緒に乗馬でも」
「旦那様がいるし…」
「それでもいい。僕、王子が乗馬の練習相手です。」
「王子しつこいよ」
旦那様が走ってきた。
「お姫様は僕のもの」
「旦那様…」
そして旦那様と公園に行って身体を拭いて貰った。
旦那様は
「外に出たら森林の樹木が身体につきます。このハンカチでお姫様の身体を拭いてあげます。」
「ここのベンチは座っても大丈夫?」
「僕がベンチになります。このハンカチも食べます!」
「嘘ばっかり」
あたしは顔を真っ赤にして笑った。
旦那様が嘘を言っていてもいい。

僕はお姫様の王子。
初めて人を好きになったのに、旦那様がいるとかあんまりだ。
しかも婚約者は僕。
僕の理解者はお姫様だけ。
プライドが高いの嫌い。
お姫様は好き。
でも、嫌いになりたい。
嫌いになってしまえば諦めがつく。

ばあやがきた。
「お姫様の事は諦めなさい」
「諦めないよ」
王子、僕は馬の所に行った。
馬を森林に置いた。


そして、旦那様が走ってきた。
いつでもいるの。

「お姫様!旦那様がきましたよ」
「旦那様」
「旦那様がずっとデータを調べて良い結果にします!」
「自信ない」
「度胸はあります!知識量も多いです!」
「それが自信ないの!」

王子がきて
「お姫様の事は好きです。でも旦那様が好きらしいんで、下僕として側にいます。下僕だから何しても怒っていいですよ」
「怖い」
「お姫様と側にいれればいいんで。それが自分のため」
「視界に入ってない」
王子を馬小屋に閉じ込めた。

旦那様の所に行った。
旦那様がいびきをかいていた。
初めて男の人のいびきをきいた。
ごめんなさい。
いびきで眠れない。
眠れない。
睡魔。
睡眠。
いびき。
旦那様のいびき?!
初めて男の人に抱きしめられた。
抱きしめられた後の形がいびきを聞く事。
そうだったの。
疲れているんだ。

「あなたはいつも何を考えているんです」
「起きていたの?!」
「いつも何を考えているの」
「迫られても」

髪型を新しくして、教会に行ってみた。
教会はよく行くの。
教会の聖書を呼んだ。
聖書に「聖書の裏を必要」って書いてあります。
色んな意味を考えたの。
教会でいっぱいフォローしてきたの。
でも、教会に犬はいないんだ。
好きな人が犬を連れてきていたんだ。
教会に好きな人が犬を連れてきていたんだ。

旦那様の所に帰って。
「旦那様、忘れられない人がいます」
「今日は身体洗うの」
「旦那様、好きな人がいます」
「ドライヤーの音好きだよ」
「旦那様、ごめんなさい」
「声も好きだよ。見た目も好きだよ。」
「旦那様でいい」
「ずっと一緒だって」
「自信がないでしょ…」
「自信しかないよ」

ストーカー


「たっくんがお前の事好きだってよ」
この噂を流している。
自分はりく。
キーってあだ名の好きな子がいる。
キーの事が好きだった。
今はたっくんの噂を流しまくっている。
キーに今日も言った。
「たっくんがお前と話したいって」
「りく、何言っているの」
キーは相手にしてくれない。
キーは数人でスポーツをしている。
僕、りくは勉強でもしよう。
勉強して順位を50番には入りたい。

誰かにも噂を流した。
「お前、テストで赤点らしいよ」
「アイツとアイツが出来ているらしい」
「たっくんがテレビに出たらしい」
「お店で見かけたよ」
僕、りくは噂を流しまくっている。
嘘だよ。
嘘を言っている。

友達がストーカーされているって言い出した。
僕は警察に行こうって言った。
友達と警察に相談に言った。
「ストーカーされているんです」
「そんな格好しているとストーカーされるよ」
「でも」
「ファッションのせいじゃない」
「でも」
「髪型も考えてみては」
「この髪型は」
「髪型のせいだよ」
警察はそう言って何処かに言った。
その後、真面目そうな子が入ってきた。
警察はその子には丁寧に話しを聞いていた。
「僕達が見た目が派手だから差別されているんだ」
「ストーカーは諦めます…」
「相手にしないでいいよ」
「はい…」

その日、その友達のお家の周りを見てみた。
その友達は潔癖症になっていて、ずっと身体を洗っていた。
何度も手を洗っていた。
慌てて、その子の手を握った。
「手を洗いすぎて手が真っ赤になっているじゃない」
「手を洗わないと」
その子が手をずっと洗い出した。
僕は見ているだけだった。

「たっくんがストーカーしているらしいよ」
キーに言った。
「狼少年。」
キーはそれだけ。
救急隊に
「ストーカーされていて潔癖症になった子がいるんです」
と言ってみた
「救急隊が出来る事は人を助ける事だよ」
「僕だって大人だったら…」
「番号」
「救急隊に連絡しますよ」
僕は走って友達のお家に行った。

友達が充電器とタバコのライターを持っていた。
僕、りくは友達を掴んだ。
救急隊を呼んだ。
警察も呼んだ。

友達を抱きしめて、僕はお家の窓から
「この子がストーカーされています。僕がこの子をこのライターで」
叫んだ。

お家の周りに救急隊と警察がいっぱい。
人も沢山。

「僕が悪いんだ…僕が全部悪いんだ…」

警察に銃で撃たれて気を失った。

自分はたっくん。
りくの友達をストーカーしているよ。
りくの友達は1ヶ月経っても警察に相談している。
警察署の帰りに言うんだ。
「りくがずっとつけてくるんだ…りくがずっと見えている…」

勉強と生命


出来たくらいで
あなたを見ていた
ハッキリした態度はないし
周りの評判は青学
周りの評価が社会性
長いジョギングしていてもゴールは来ない
立ち止まっている
全て立ち止まっている

ロボトミー手術
針と目
感情は出さない
表に手を伸ばして
知らない事を知っているよ

投げやりになってしまう
言葉の暴力
放置されない
言葉の暴力
我慢しないでよ

ずっと同じ感じとは
海で約束
「距離感の大事を知っている」
「距離感を知らない」
貝をネックレス
風が強い
貝が飛ばされないよう
手を引っ張って

逆だよ
全部逆

真っ当で真面目で誠実で優しくて
髪を触ってくれた
帰る場所はないし
お部屋にいたら興奮してしまう
指を刺されてしまうタイミング
時間は止まっている
気持ちいい脳内もずっとだよ
ドーパミンの過剰摂取
優しい感じが好きよ
頭の賢さをもっと出してよ

ニュースは
責任感
重要だと
fake
書いている人の従い
生命を知っている
生命の入り口を書きたい
でも責任だけ
それと論破

事故に遭っても好きでいてよ
一瞬の命
産まれてきた意味
それを考えている時間があったら勉強すればいい
勉強してこそ人を救えるんだ
知的になれば上手くいくんだ
知能が高いと生きていられるんだ
勉強すれば生きていられるんだ