診察室と診療室


いつも気がつくと、躊躇う者達ばかりで気持ちが増している気がした
この優柔不断さが、あたしの心を揺らがせて
堂々と何時間も目を見つめてこられたら、あたしの気持ちに拍車がかかるじゃない
耐性は本当はあるんじゃない
秋風の季節は続くのだろう

我慢をしていたら、想いが膨らんでいくよ
憎しみは優しさなんかに変わらない
優しい気持ちだけを持っている人が人を守れる筈がない
物理的に何か与えられる人が好ましい
ここで決めてよ
正々堂々と真っ当な決断が大好きだ
ここで決められないのなら、後日決めてよ
あなたが決めないと、あたしついていけないじゃない
本当はまだ居たんだ
その存在、永遠に続かせたい
お前だけが先に消えるなんて信じられない

診療室はいつも独占状態
的確な治療はしないの?
そんなに迫ってくるなんて
ごめんなさい、本当は診療室の先生をからかっていただけ
本気にならないで
そんなに迫って来ないで
診療室のドアの鍵を全部閉めるなんて怖いよ
どうしたの
あたしが拍車をかけちゃった
そんなつもりは無かった
診察室はいつも優しかった
診療室の先生はあたしを閉じ込めようとしている
気分が高揚なんてしない
電話で応答せよ
通じないじゃない
診療室の先生は気持ちをセーブ出来ないの
あたし、気になったじゃない
不安定な人が好きだったんだ
気持ちに波がある人が好きだったんだ
そんなつもりはなかった
診察室の先生がまた優しくなるじゃない
診察室と診療室、優しさと独占が脳内にチラホラしたり
気持ちをセーブしないと
電話番号を連打
とにかく走ってあなたの元に

催眠の先生もまだいるなんて
催眠の先生は危ない思考の持ち主
あたしが冷静さを促すしか無い
空想的思考が脳裏に
違うんです
本当はからかっていただけ
本気になられたら困るよ
違うんだ
電話番号を連打
あなた来ないじゃない

ここは何処だろう
秋風はいつも冷静だ
子供の頃に見た紙の行方
ずっと秋のままがいいのに
本当は現実を見つめるあなたが大切なんだ
長い滑り台
大きい公園にひくシート
そこであなたと過ごせたら

狂気は止まる事はない
足音が近付くと僕は

あたしは孤独だ
愉快な気分は直ぐに真顔に戻って
この無邪気さを覆す者は許さない
本当は真実なんて追求する必要なんてない
ただ肉体を清潔に継続出来ればいい